【歩き遍路】傾向と対策 [準備] 『四国お遍路バックパッキング』
ホーボージュン 『四国お遍路バックパッキング』 BePal 小学館
元々はBE-PAL(2003年1月号)の特集「四国お遍路バックパッキング」をまとめたもの。「日本にもあるぞ!1100km超ロングトレイル」としてお遍路が紹介されている。
確かにお遍路道は日本最古にして最大のロングトレイルかも知れない。この本で、お遍路はロングトレイル、アウトドア、バックパッキングであると認識した。ならば、装備はアウトドア用品でいいのではないか。あの白装束でなくてもいいのではないか。
詳しい地図、的確な野宿ポイント、うれしいおやつポイントなど、実際にすぐ出掛けたくなる記事が満載。他の本にはない「やってみようかな」的に背中を押してくれる本である。
たしかに出版時期は古いのだけれども、そこはネットで情報を補えばいいこと。基本的なことは何も変わっていない。判型も小さいのでそのまま持って行けるのもよい。
この本は基本的には「野宿へんろ」向けの本である。しかし歩き遍路の基本に変わりはない。へんろ道をバックパッキングするという考え方は今でも新しい。
十数年前の本なので装備品に古さは否めないが、服装のベースの考え方、装備の選び方など基本の考え方は納得出来るものが多い。現在のウルトラライトな装備から考えると重さに倍ぐらいの差があって時代を感じる。しかし「遍路をバックパッキングする」基本姿勢は今でも立派に通用するのではないだろうか。
ホーボージュン 『四国お遍路バックパッキング』 BePal 小学館
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?