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『最長片道切符の旅』を旅する day18 ようやくローカル線だ

首都圏を離れ高崎の一駅手前まで行く。久しぶりにディーゼルに乗れるのがうれしい。そこからぐるっと立川まで帰ってくる。

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(東京)(京浜東北)南浦和 1117ー1133 大宮 1141(高崎線)1251 倉賀野 1341(八高線)1458 高麗川 1503(八高線)1534 拝島 1536(青梅線)1550 立川

休日の昼近く京浜東北線に乗る。南浦和からが『最長片道切符の旅』のコースになる。途中大宮で下車、駅ナカを見る。こりゃデパ地下だな。しかし大宮というのも行かない所だなあ。途中下車するには近いし、わざわざ行くには遠い。しかも用がない。行っても鉄博ぐらいだものな。

大宮から高崎線特別快速で倉賀野へ。一駅先、わずか4.4km先の高崎へは四日後の22日目に豊橋から大きく戻ってくる。

高崎線沿線は郊外化していてまるで小田急沿線のようだ。しかし先生の頃はまだ古い農家が残っていたようだ。

熊谷あたりまでは東京への通勤圏なので、それらしい住宅が多く、高層団地もあるが、古い農家も多い。冬の風が強いのか、そういう農家は北側に林を背負っている。新しい住宅は吹きさらしである。(新潮文庫)

時間があるので倉賀野駅近くの店でけんちんうどんを食べる。おやじたちが昼からビール、大声で地元のなつかし話をしている。「オメェよ、昔、オレ空気銃でケツ撃たれてょ」おっと、おもしろそうだな。残念ながらその後は聞き漏らした。聞いてればタイトルになったのにな。

倉賀野2021Jul_Fotor

倉賀野から八高線高麗川までは非電化区間なのでここからはディーゼルだ。倉賀野から八王子へ線路は右へそれていく。そこでふと疑問に思った。複線の左側線路から右へどうやって分岐するのか。高崎線の下り線を一時走ってから右へ分れるのか。先頭車両にへばり付いて詳細を観察してみた。なるほどなあ、そうだったのか。

八高線2021Jul_Fotor

倉賀野を出た列車は高崎線上り車線を走り、「真ん中」の中間線に入り、そこから高崎線下り車線を跨いで右の八高線に入る。右に曲がってすぐ北藤岡の駅だ。うまくできてるもんだ。

駅と駅との間は右は山、左は平野とほぼきまっていて、平野には桑畑が多い。駅舎はどれも瓦屋根をのせてひなびており、無人駅では客が生け垣の間から出入りするなど、これはまぎれもなくローカル線である。(新潮文庫)

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現在でも瓦屋根の駅は健在、(群馬藤岡駅)。「これはまぎれもなくローカル線である」。八高線の乗客は葬式帰りの老夫婦、部活帰りの高校生、ハイキング帰りのおばさんたち。

1024px-八高線気動車と電車2

高麗川から電化、ディーゼルから電車に乗り換える。右は1番線の川越線。

ドライブインや屋根の上にピンを立てたボーリング場などが現われ、にわかに灯火が多くなると、青梅線、五日市線との接続駅拝島に着いた。
(新潮文庫)

拝島はすでに首都圏、また都会に戻ってきてしまった。ここから青梅線立川へ。今回はここで終わり。いつもの中央線快速で帰る。

次回はまた首都圏の川崎方面から東京をうろうろする。


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