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路地裏旅行社: 旅程を作る(1)

うまい旅程を作るにはコツがある。

1)重複を避ける

忙しい日程では同じようなところは極力一カ所で済ませる。

ケンブリッジとオクスフォードなら同じようなもの、ケンブリッジを選ぶ。アルプスはスイスから見てもフランスから見てもイタリアから見ても同じようなもの、スイスを選ぶ。
富士山は箱根から見ても西伊豆から見ても同じようなもの、温泉に安く入れて魚がうまい西伊豆を選ぶ。
カテドラル(教会)は一つ見ればあとは似たようなもの、という人にはパリのノートルダムで十分だろう(実際は見れば見るほど違いが解っておもしろくなるのだが)。

ま、同じようなところを回らないということだな。

2)行くには理由が必要だ

ただ有名だからというだけでカサブランカに行かないこと。映画のカサブランカはスクリーンだけのことだ。みんなが行くから、ガイドブックに載っているからと言う理由で「観光地」には行かないことだ。

どこに行くのでも「なにかを見る」「何かをする」、または「何もしない」ために行く、という明確な理由付けを持っていたいものだ。限られた時間しかないのだから。

3)必要な移動時間を減らす

どこかをカットしなければならないときは遠いところ、行くのに時間がかかる所からカットしよう。

例えばアムステルダムとベルリンの内どちらかをカットしなければならない時は、行くのに時間がかかるほう、ベルリンを割愛しよう。

ベルリンはドイツでも北東部にあり、夜行列車でも一晩かかるからだ。
出来れば、一都市に二、三日は滞在したいものだ。

4)無駄を省く

例えば、そこそこの観光地に立ち寄ってしまったために、一日で行けるコースが2日に分割されてしまったりすることがある。

パリからロンドンまでは直通電車で海底を通っていけば一日で行けるコースなのだが、ここでノルマンディに寄ると一日ではちょっとむつかしい。

結局二日になってしまうのだ。本当にそこに行きたいところかどうか、行くならちゃんと時間を取れるかどうか、もう一度検討しよう。行くならそこで出来ることを探しておくことが大事だ。

5)行きたいところを書き上げる

とにかくここでは行きたいと思う場所を書き上げてみる。書き上げたところを地図上にプロットする。そして全体を眺めてみる。

その上で徐々にルートを決めていけばいいのだ。その場合、どこに泊まるのか、を念頭に置いて考えると全体の計画が立てやすい。

どこで何泊するかを決めれば計画を立てやすいんだ。



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