東日本大震災と技術者~後世へ伝えていくことと土木の役割
島村 亜紀子
論説委員会 幹事
前田建設工業株式会社
経営革新部付 主査
東日本大震災が発生した2011年3月11日、最初はなかなか情報が入って来なかったが、徐々に入り始めた映像の中では、「土木がつくったもの」がことごとく津波の破壊力に負けてしまった様子が映し出され始めた。その現状を技術者として自らの目でみなければならないと被災地へ向かった。
見渡すばかりに広がるがれきの山に、いったいどれだけの年月をかければ片付けることができるのだろうかと、どうして私たちの造ったものが無