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土木偏愛note『from DOBOKU』

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土木広報センター情報集約・発信グループ fromDOBOKUグループのメンバーが、偏った(マニアック)な話題をお送りする、土木偏愛note『from DOBOKU』のマガジンです… もっと読む
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#土木遺産

より偏った編集へ-令和5年新偏集体制-

土木偏愛者のみなさま、こんにちは。 偏集長のマツです。先週からケニアに渡り、仕事に忙殺されています。 マジなんです。 それを肝心な報告が遅れた言い訳にさせてください(´・ω・`)  2021年にスタートしたこのfromDOBOKUですが、さらに偏った編集を目指し、令和5年1月1日から新体制に移行しました。(3ヶ月前w) 令和5年メンバー(2023年1月1日~) 委員長 兼偏集長   松永 昭吾(土木の妖怪マツ/インフラ・ラボ) 副委員長兼副偏集長  小川慎太郎(おがしん/

土木なイラスト#26 細島験潮場

ドボクなイラストを描いているコジヲです。 今回は、土木学会の推奨土木遺産にもなっている「細島潮験場」です。 日本における潮位測量は、明治5年(1872年)にオランダ人技士リンドウの指導で利根川河口の銚子に「量水標」を設けたのが始まりとされている。量水標は主要河川の河口に設けられ、目視によって干満潮位を観測していた。その後、明治21年(1888年)、陸軍省参謀本部に陸地測量部が設置され、国土の測量が開始されると同時に各測点が設けられた。験潮場は、土地の高さの基準を与え、その変

奈良吉野で!ドボジョが見つけた土木遺産と絶品モンブランの旅

暑すぎた夏もようやく終わりを見せ始め、絶好の旅シーズンがやってきました! ということで、私も早速、日帰りプチ旅行に行ってきました。 今回はそこで見つけたロマンあふれるレンガ橋と絶品モンブランをご紹介したいと思います。 近鉄大阪阿部野橋駅から電車で1時間。 千本桜で有名な奈良の吉野山のほど近く、薬水駅にやってきました。 この薬水駅から徒歩5分のところにあるのが、旅の目的、レンガ造りの薬水拱橋です。 土木学会が選奨する「土木遺産」にも選ばれた薬水拱橋の完成は大正元年(191

ドボクなイラスト#13 JR日南線「伊比井駅」ホームとキハ40系車両

土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介します⑬JR日南線「伊比井駅」ホームとキハ40系車両 土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介していきます。 宮崎県日南市伊比井に、国道220号の視距改良予定箇所を見に行ってきました。宮崎駅から日南線「伊比井駅」のホームとキハ40系車両です。 JR日南線は、伊比井駅を過ぎると海岸線から山を抜け北郷に向かいます。 新海監督の人気アニメ「スズメの戸締り」の舞台が日南市といわれ、 多くのアニメファンが聖地巡礼に訪れているそうです。 無人駅

ドボクなイラスト#12 JR日南線伊比井駅(いびいえき)とワシントニアパーム

土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介します⑫JR日南線 「伊比井駅」とワシントニアパーム 土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介していきます。 道路施設の中で唯一の生物「街路樹」があります。近年は管理が大変と言う理由で敬遠されがちですが、道路の走行景観を担う重要な施設となっています。 宮崎県日南市伊比井に、国道220号の視距改良予定箇所を見に行ってきました。宮崎駅から日南線「伊比井駅」まで、各駅停車のゆっくりとした車窓が楽しめます。 読売ジャイアンツのキャンプ地として

ドボクなイラスト#11 長崎眼鏡橋

土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介します⑪長崎眼鏡橋 土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介していきます。 眼鏡橋は、興福寺開山唐僧黙子如定が寛永11年(1634)に架けたと伝えられます。黙子禅師は中国江西省建昌府建昌県の人で、寛永9年(1632)に日本に渡来したが、石橋を架ける技術指導者でもあったようです。2径間の半円迫持橋で、日本最初のアーチ構造の伝来とされます。に築造した日本最古の取水施設です。  古来より”めがね橋”の名で長崎の人たちに親しまれていましたが

ドボクなイラスト#6 大搦堤防と象の鼻

土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介します⑥佐賀平野の土木遺産「大搦(おおがみ)堤防」と「象の鼻」 土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介していきます。 明治以降の佐賀平野の干拓地開発により設けられた旧東与賀村の石積みの堤防群で、明治前期の有明海沿岸の干拓堤防としては最大規模です。大搦干拓地(西大搦、70数ha)、授産社搦干拓地(東大搦、66ha)の外周に築造され、高潮被害を防いできました。現存する石積み堤防の延長は、大搦堤防:1,425m、授産社搦堤防:1,325

ドボクなイラスト#4 ミニバックホー

土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介します④土木現場の建設機械「ミニバックホー」です 土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介していきます。 土木現場で活躍する建設機械「ミニバックホー」のイラストを描きました。 土木現場の職場環境改善で、将来に向け期待する事のなかに建設機械の進化があります。 重機の中でも『掘る』『吊る』『均す』ができるキャノピー付きミニバックホーは非常に使い勝手が良く、人力作業の軽減に大きく寄与していると思います。 今後さらなる4つの進化を期待します

ドボクなイラスト#3 廃線駅標

土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介します③旧国鉄佐賀線廃線跡の「もろとみえき」駅標 土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介していきます。 旧国鉄佐賀線廃線跡の「もろとみえき」駅標です。 父親の仕事の関係で、福岡県大牟田市から柳川市に転校し、福岡市や久留米市、大牟田市には西鉄大牟田線が便利でよく利用していました。 鹿児島本線の最寄り駅は「瀬高駅」、唯一柳川市にあった国鉄の駅は 佐賀線の「筑後柳河駅」で、国鉄分割民営化前の1987年に全線が廃止されました。 佐賀線の廃

ドボクなイラスト

土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介します②筑後川デレーケ導流堤 土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介していきます。 筑後川の「デレーケ導流堤どうりゅうてい」です。 導流堤、通称「筑後川デレーケ導流堤」は、航路の改良を主目的として、蘭人技術者デ・レーケ(1842~1913年)の設計により、築かれた土木施設です。当時の明治政府により、筑後川全川にわたる根本的な改修の要望を受けたものです。 導流堤は、川の流れを速めることで河口付近での土砂の堆積を防ぎ、航路を維持するた

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土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介します①筑後川昇開橋 土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介していきます。 筑後川に架かる旧国鉄佐賀線の「筑後川昇開橋ちくごわしょうかいきょう」です。 筑後川に架かる昇開橋は、昭和10年5月に旧国鉄佐賀線の鉄橋として開通した我が国最大級の鉄道用可動橋です。また、開通当時は、東洋一の昇開橋だったともいわれています。 大型船が自由に航行できるように、中央の24m区間が、高さが30mの二つの鉄塔に沿って23mの高さまで昇降することに特徴