160. 若者と「期待しない」
①面白かった特別ラジオ番組
昨日、TOKYO FMにて
「SCHOOL OF LOOK!教育委員会」でおなじみの
グランジ遠山大輔さんによる特別番組
「TOKYO FM ホリデースペシャル オトナラジオ~新成人から成人への100の質問~」が生放送された。
成人年齢が新年度より20歳から18歳になるのを機に、大人と子供の違いとは何なのか?
ということをテーマにした面白い番組だった。
途中のゲストコーナーでピース又吉直樹さんが登場した。
二人はキングコングやオードリー、平成ノブシコブシと同期でいわゆる「ミレニアム世代」である。
この2000年デビューの芸人さんの活躍がここ最近凄まじく、またこの世代のトークを聴くのが好きだったため二人の対談も気になっていた。
②人に期待しない
「大人になったな・・・と感じた瞬間は?」
という質問に対して又吉さんは
人に期待しなくなったこと。
と答えた。
若手20代の頃は人に期待し過ぎて傷つくことが多くあった。
自分がある人を好きでいて、その相手にも自分を好きでいて欲しい。
だけど一方通行になることが多くその度に傷ついていた。
そういった経験から、自分がその人を好きである。好きでいさせてもらえるということだけで有難いことなんだ!と思うようになったとのこと。
相手からの見返りを求め過ぎると苦しんでしまう。
期待しないことが出来るようになって大人になったと感じたと話した。
質問者の若者に対して一般的な回答じゃないかもしれない・・・
と笑いながら話す中、一方で若いころは尖っているような部分も大事だと話した。
きっとそういった尖っているようなものも若い時代にしか出せないエネルギーに繋がる。
そういった意味で大事だと話したのかな?と推測する。
③自分にとっての人に期待しない
この対談を聴いて自分は少し複雑な気持ちになった。
自分の年齢からしてまだまだ尖り真っ只中なのだと感じる。
「人に期待しない」を内心にぶつけてみると、なんだか腑に落ちない自分がいることが分かった。
どこかまだ自分で納得できない。
自分はまだ人に評価されていない。
そういった答えが跳ね返って来た。
又吉さんは現在41歳。
20代、30代と20年の経験から作り上げられてきた「人に期待しない」なのだろう。
あと10年ぐらいしたら、ちょっとずつ「人に期待しない」が自分の中で腑に落ちてくれるだろうか?
尖りと上手いこと共存する方法に辿り着くのはまだまだ時間がかかりそうだ・・・
④けやき坂「期待していない自分」
このラジオを聴いた後ふと
けやき坂46の「期待していない自分」
が頭に浮かんだ。
期待しないってことは
夢を捨てたってことじゃなくて
それでもまだ何か待ってること
作詞:秋元康 作曲:Kyota. 編曲:生田真心
この曲は
上手くいかない自分にもう期待しないと失望しながらも、それでも諦めきれない主人公を描いていると感じる。
他人や自分に対しての葛藤を非常にダイレクトに描いている。
今の自分に本当に合う曲だなと感じた。
結局30代になって経験を積まなきゃ腑に落ちないのなら、今しかできない尖りというエネルギーを存分に使っていこうと思う。
そしてそれに合わせて少しずつ、自分を楽にさせてあげれるよう「人に期待しない」を実践していきたい。
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櫻坂46夏鈴ちゃんと遠山さんのトークの雰囲気が非常に心地よかった。
夏鈴ちゃんの心の奥に詰まっている感情を、遠山さんが上手く引き出す。
その形が本当に心地よかった。
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