406. 2024年9月 急に涼しくなって
この二日で急に涼しくなったわけで。
なんだか孤独というか寂しさというかそういうのが急に降ってきて。
この感覚どっかで味わったなと探っていったところ
あー中高の時だと答えが出た。
①
夏終わりの9月。
夏休みの自由さは消え時間の縛りの中で生きる世界に戻っていく・・・
段々と陽は短くなり涼しくなるとわびしさを感じてしまって。
受験期なんて毎日勉強してとにかく忍耐強くやるべきことをただただ積み重ねていく毎日で。
そこに面白みはなく。
進学の行き先も目的もはっきりとせずモヤモヤしたまま・・・
ただただひたすらにしんどかったあの時代の記憶が涼しくなった風によってなんだか蘇ってきた。
中学、高校共に「SCHOOL OF LOCK」を聞いていた時期があったのだが、一年生の時にブームが来て三年生に近づけば近づくほどなるほど聞かなくなるといった流れだった。
聞かないというより聞けなかったというのが正しいかもしれない。
SOLの中では勉強、人間関係などなど色んな悩みを持った同世代の子たちがいた。
でも当時の自分としては「ラジオに送る勇気があるなんてまだ余裕のある人だ」とSOLですら自分とは遠い世界だ。
と思う程に追いつめられていた。
その追いつめられている状況を等身大で素直に聞いてくれる人は周りにいなかったし、思い切って話したのに適当に流されたとなるともっと傷つくと思ってどんどん溜め込むようになっていった。
今でも振り返ると思う。
あの時の経験があったから今ちょっとした苦労があっても耐えられるようになった!!!
などと美談に出来るものでは無いということ。
本当に苦しかったし、先の未来なんて真っ暗で何も想像できなかったし、それを共有できるような人もいなかった。
②
当時なんかのタイミングでラジオから流れたSuperflyの「Wildflower」をレコーダーで録音していた。
丁度夏が終わるタイミングでまた学校生活が始まっていく憂鬱さの中聴いていたのを憶えている。
無駄に朝の4時ぐらいに起きて玄関の外に出て聴いていたりもした。
「この先自分はどうなっていくんだろうか?」
という質問が脳内を何度も駆け回るが答えは全然出ない。
気が付くと不安の涙も出やしない・・・
そんなところまで行ってたな・・・と。
③
今振り返ってどうにか出来なかったのかな・・・と考える。
でもあの時持ってた経験と人間力はもう200%出してたんだよな・・・と。
周りの環境や周りの助けでしかあの状況を脱することは出来なかったんだよな・・・と。
決して自分への言い訳ではなく素直にそう振り返って思う。
今望むとしたら
もっともっと世界は広いんだよ。
今見えている目の前の世界が全てじゃないんだよ。
と気づかしてくれる目から鱗みたいなきっかけ、体験があったらな・・・と思う。
エンタメの世界にもっと純粋に深くハマっていたらなとか。
好きなものを周りなんて気にせず素直に突き抜けるほどにハマっていたらなとか。
今櫻坂にハマる学生さんたちを見たりすると羨ましくなったりもする。
自分がどれだけカチコチになったステレオタイプに囲まれて生きていたのか?
こんなにも自分の生活圏にいる人たちは視野が狭かったのか?
そんなことを社会に出てやっと実感できた。
自分にとって心の底から面白いと感じる物がある。
ただ近くにはない。
しかし遠くにあったとしても確実に存在する。
あのころの鬱屈を浄化させる作業を10年越しに今取り組んでいる。
その取り組みで分かったことだ。
時間は掛かって素直な青春時代を味わえなかったけどそれはそれで幸せなのかもしれない。
なんでか分からないけど今日帰ってくる時にぷーんと昔の鬱屈時代の記憶が降ってきた。
そして自然と
そして
さらに
まだスマホのradikoではなく、ラジオ機で聴いていた曲を急に聴きたくなった。