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255.【欅坂1期生】タイムスリップ~21通りの欅坂46~② LAST


③グループの難しさが加速した2018年末



メンバー個人のモチベーションの保ち方。
そしてグループ全体の結束力。

そういった問題が顕著に表れてきていた時期だった。

自分を大事にしたい。
自分が納得するものを披露したい。

しかし目の前の世界は動き続けている。
止まらないで進み続けなくてはいけない。

アンビバレント・・・ジレンマ・・・


元々心の奥底に強い自分を持ったメンバーが集まっていたからこそ
すべてがまとまるのは難しかった。

欅坂という大きなまとまった1つではなく
21種類の欅坂がたまたまそこにいる。
決して上手いことまとまりよく一つになることはなかった。


そしてちょうどその時期
2018年12月10日
2期生9人の「お見立て会」が開催され


山崎天の天は“頂天”の天。欅坂46をアイドル界の頂天に導きます


と2期生最年少が高らかに宣言することとなる。


ある意味当時の雰囲気をぶった切った彼女の発言は
新しい未来の形を夢見させてくれると同時に
現実とのギャップを感じる人たちから批判を浴びることにもなった。


④1年半の空白期間


2019年2月
8thシングル「黒い羊」が発売。
形に残る欅坂46のシングル曲がこれでラストになるとは誰も思わなかったであろう。

選抜制度導入。
非選抜組の思いが込められたコンセントレーション
9thシングルがMVと共に幻に。

2期生と混ざり合って新たなグループを模索する中で
自分が持つ「欅坂」と差異を感じ離れる1期生も相次いだ。


コロナ禍突入。
相次ぐ1期生の卒業、そして脱退。

そして、1年半の空白から導き出された答えは「改名」だった。



⑤21通りの次へのステップ


2020年10月14日

欅坂46 1期生 21人

10人が欅坂で去り

11人が櫻坂に進んだ。


2021年~2022年
改名から1年が経ち2期生の成長もあって櫻坂の活動に安定感が増し始めたころ
1期生は新たな一歩を歩み始めた。

悲しいお別れではなく清々しいお別れ。

欅坂時代とはまた違った姿がそこにはあった。

まるでいろんな背負った十字架から解放されるように
苦しかった記憶、経験が昇華されていくように。


⑥個性とまとまり


総合プロデュースの秋元康
2020年2月19日 ラジオ番組「佐久間宣行の東京ドリームエンターテインメント」にゲスト出演した際

秋元康「欅坂を見てると、あー結構色々ね。普通はこうグループって一つにまとまるんだけど、この子たちはまとまらない何か面白さがあるなって。何かこのまとまらない・・・あ、これなんか不協和音って面白いな・・・ それが不協和音という曲に繋がる」


こんなコメントを残している。

まさに1通りの欅坂ではなく
21通りの欅坂。

そこに面白さを感じていたのかもしれない。


しかしグループである以上
全員のまとまりが必要な瞬間もたくさんある。

個々を優先しながらもグループを動かしていく・・・
そのやり方には無理な部分も多く
途中で、寿命は長くない・・・と感じられるスタイルであった。

なんとも切なく
究極のメリバエンド。

しかし「欅坂1期生」としてのエンドはあったとしても
各メンバーのストーリーはまだまだ続いていく。


1期生それぞれが個々の活動をしている中で一つ共通点がある。

それは「欅坂が好き」ということである。

これだけは変化していない。

それぞれに眠る21通りの欅坂。
どんな憶測が生まれようが
これだけは真実のままだとその後のコメントを見ていると感じるのである。

そういうのを感じる度に
実体はなくても「欅坂46」は生き続けていると思う。

あの5年間
1期生が21通りで作り出してきた軌跡。


「1期生」という実体が無くなったとしても生き続けていく・・・


END



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