【SAJ2021レポート】PITCH DESIGN ~サイ・ヤング賞の原動力とデータ革命の現在地~
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【SAJ2021レポート】PITCH DESIGN ~サイ・ヤング賞の原動力とデータ革命の現在地~

日本スポーツアナリスト協会(JSAA)

SAJ2021のKeynote Sessionは現役メジャーリーガーにしてMLB2020年シーズンのサイ・ヤング賞を受賞したトレバー・バウアー投手が登壇。MLBを長年取材する丹羽政善氏をナビゲーターに迎え、球界に革命をもたらす現役メジャーリーガーが「ピッチデザイン」を生み出した背景に迫りました。

MLB最高峰に位置する現役選手の1時間を超える充実のセッションは、その後のセッションやSNSでも大きな話題になりました。

好評につき、SAJ2021のアーカイブ視聴チケットの販売を2/28(日)まで延長しました。

複数の専門家と分析、オフシーズンの過ごし方

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まずはバウアー選手のオフシーズンの過ごし方から。コロナ禍で様々な制約を受ける中、バウアー選手は自らが理想とするトレーニング施設を建設。その様子を映像を交えながら紹介しました。

このオフ、バウアー選手はバイオメカニクスやフィジカルセラピスト、栄養士、ストレングスコーチ、睡眠や呼吸指導など専門家の元を訪れ、個人で雇っているコーチやアナリストとともに全体のトレーニングプランを作成しました。彼はこうした自らの投球術を磨くことを「ピッチデザイン」と呼びます。

野球界で求められる“通訳”

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バウアー選手のユニークな取り組みに対し、数年前は否定的な意見もあったそうですが、今ではその多くが当たり前のものとなり、野球全体のレベルアップにつながっています。バウアー選手はYouTubeに動画をアップするなど、自身の取り組みを体系化し、広めることも「ゴールの1つ」と語りました。さらに、サイ・ヤング賞を受賞したことで「言葉に説得力を持たせることができた」と続けました。

自身のノウハウを伝えたいと語る一方で、「自分がこれをやったから君もすべきだと言っているわけではない」とも話しました。人それぞれに必要なプログラムは異なり、それをどう見極めていくかが重要といいます。「自分の現在地を知り、どうなりたいか。その両者のギャップを埋める橋渡しをしたい」そうです。

いま、バウアー選手が野球界で重要な役割と考えているのが“通訳”。専門家やオタクが示す「数値やデータ」をアスリートの「感覚」に変換させて言語化したり、シンプルにすることだといいます。

ピッチデザインの考え方を紹介

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話題は、いよいよピッチデザインの考え方について。具体的な映像・数値を交えてセッションが展開されました。バウアー選手が最初に強調したのは、課題の解決策はひとつではないこと。ピッチデザインを始める前に、現在地を知り、自分がどうなりたいか目標を明確にすることでした。

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その後は回転軸や回転効率についてや、自身の投げるチェンジアップの良い例と悪い例などをあげながら議論が続きました。今後導入が進んでいくホークアイに期待することなどにも触れています。

バウアーの考える「サイエンス」と「アート」のバランス

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丹羽氏はセッションの最後に、こんな質問を投げかけました。

「データ分析はサイエンスの領域で最適な解を見つける。スポーツにおいてそれらをデザインし、最後に実装するのは人間であり機械ではない。アスリートとしてのパフィーマンスはある意味アートだと考えられる。あなたが考える、ピッチデザインの過程におけるサイエンスとアートのバランスとは?」

それに対し、バウアー選手はフィールドに入る「白線」がその境界線になると回答しました。白線の中で行われるすべての行為がアートであり、白線に踏み入れるまではサイエンス。練習では科学を必要とし、舞台ではそれがアートになると。

その後、日本でプレーする可能性に言及し、日本のスポーツ関係者や視聴者へのメッセージをもらってセッションは終了。“HUMAN AFTER ALL ―人間回帰―”をテーマに掲げるSAJ2021を象徴する内容となりました。

JSAAではSAJ2021のアーカイブ映像を2/28まで公開しています。

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講演のグラフィックレコーディング

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(C)JSAA / インフォバーン・グラフィックレコーディング部

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