楽譜の「よみかた」 #59
バイオリンをやっていたころ(といっても30代後半)お師匠さんは大阪フィルのビオラ奏者でした。
ベートーベンの「ロマンス」をレッスンしたとき、「ロマンスは弾けてるけどベートーベンになってないな」「楽譜を見てないで」といわれたことがあります。
四分音符を十分に弾くこと、休符をとること、弓のアップダウンの違いと音の長さの違い・・・を、楽譜から読み取ること。それを忠実に再現すること。もっというと、この楽譜の時代背景や作曲背景までも。
表現とは、職人のようにこつこつとある作業を繰り返すことでもある。その繰り返しから表現は自然に浮上してくる。
以来、テクストを読む、ということの重要性に注意するようになりました。論文・報告書・記事・教科書などすべてにです。これらは音符ではなく言語で書かれています。
局長のNOTE記事・「宝の山」でふと気づいたのがそういうことです。
顧問のつぶやきです。
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