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麻雀に流れはあるのか?@平塚①

神奈川県に引っ越してきた私は、途方に暮れていた。フリーを打ちに行ける場所がなかったのである。

正確に言えば雀荘は周辺にいくつかあったが、自分の希望しているルールの雀荘がなかった。某S市で1本場1500点のルールを気に入ってしまった私は、関東に引っ越したらそういうルールの雀荘で打とうと思っていた。

自分の住所から考えると、近いのは厚木市である。電車で簡単に行けそうだ。本厚木駅には飲み屋街があるし、そこそこ大きいので雀荘もそこそこな数があるだろうと思っていた。

しかし1本場1500点の雀荘となると話は別である。(後に分かったことであるが、某巨大チェーンのAは1本場1500点だった。S市にもあったのに知らなかった・・・。)

次に近そうなのは平塚市。あった。赤5pが役になるあのチェーン店。(これも後に分かったことであるが、1本場1500点の雀荘は歌舞伎町ルールの店を除いても意外にある。知らなかった。)

さっそく原付を20分飛ばして行ってみた。入ったらいきなり挨拶をされる。ウエイトレスの女性も綺麗な人が多い。これが雀荘か、と思った。普通の商店街の中にあるし、ここは案外通う場所になるかもしれない・・・と思った。

ピンの祝儀500ptは新社会人の私にとってはやや高いレートのような気はした。ルールは多少派手だったが、一般的なテンゴ雀荘で育った俺がピンで打っていけるのか・・・新規店であると同時に、そのような不安も押し寄せてきた。給料が出て数日、俺はどのくらい負けるのか?案外あっさり勝ってしまうのか?

不安は尽きなかったが、ルール説明を受け、Aトップ採用という聞きなれないルールを聞き流し、どこか浮ついた気持ちで卓に座った。

起家スタート。幸いにもアガることが出来た。ペン7sの三色のみ。1500点。1本場だ・・・!待ちに待った1本場1500点、ようやくこのルールで打つことが出来るんだ・・・

そこから先はあまり覚えていない。中身が2万円程増えた財布をもって原付に乗り、家に帰った。

フリーのフードメニューを出してくれたり、ウエイトレスの女性が綺麗だったりと今まで行った雀荘とは一味違う雀荘だった。この系列の店はS市にもあったが、ピンは学生には手が出せないと思っていたので行くことが出来なかったのである。ここで少しだけ社会人になった実感が沸いてきた。自分が行っているのはいわゆる大人の社交場的な場所なのではないかと思った。

しばらく通った。平日も原付を飛ばし数半荘だけ打って帰る。休みの日も行く。今町田に通っているように。

通って数回目、一人の客と同卓した。アラフォーくらいの年代だろうか?コワモテでその筋の人と言われても納得できるような人だった。

この人がある意味で衝撃的な人だった。

長くなりそうなので一旦切ります。

流れの話一切してない。タイトル詐欺。合っているのは平塚という所だけ・・・・。

②に続きます。

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