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ど忘れMEMO ニュース特集ディレクターへの道66訓『はじめに』

こんにちは、株式会社Jリポート代表いとう満です。

テレビの仕事に就きたい応募者が…

つい最近、中年の男性からマスコミの仕事に就きたいと弊社のサイトに応募がありました。
職務経歴書等を見ると、技術職のスキルは若干あるものの、ディレクターになりたいのか、強みは何なのか、肝心なことが書かれていません。通常はそれだけで落選ですが、優秀な大学を卒業していたこともあり、もう少し話を聞いてみようと思いオンライン面接に臨みました。

目指すは、ニュース特集ディレクター

すると彼は見違える程に豹変し、書面では投げやりの表現に見えたものの、実際に話してみると先ずは人柄は合格。
そして、強み等については、なかなか思いつかないまま職務経歴書を出してしまったと反省し、これまでは技術系の仕事をやってきたが、ニュース特集のディレクターとしてやり直したい、と思い応募したことを明かしました。その心意気や良し!です。取材も技術スタッフとして数多くこなしており、早速、面接から再チャレンジすることになりました。
 

僕は、ニュースの仕事をしています。
民放テレビ局で報道の記者を経て、ニュース特集の制作、そしてニュース特集のプロデューサーを20年以上勤めました。
主な仕事は、新聞のラテ欄に放送内容のPRを書くことやディレクターたちがつくった作品をチェックすること、売り込んできたディレクターを面接し、採用か否かを決めること等々です。
 
担当したニュース特集は、リクルート事件、オウム真理教事件、阪神・淡路大震災、潜水艦なだしお遊漁船衝突事件等で、阪神・淡路大震災では、朝まで生テレビ(テレビ朝日系)でお馴染みだった侍・小田実さんと被災地リポートを敢行しました。
また企画もののニュース特集としては、市民の怒りを取り上げたニッポン紛争地図や憤激リポート等、2つの長期シリーズ作品を制作。2つとも日本民間放送連盟賞を受賞しています。
「地をひくく頭(こうべ)を垂れ、人の声を聴け」を信条としていますが、これがなかなか思うようにいきません。
 

やり直しのテレビディレクター職…かつての【MEMO】が宝になる!

今、僕はニュース特集ディレクターを養成し民放局に派遣しています。
冒頭、紹介した男性は僕の会社に助けを求めて来たのでした。
やり直しのテレビディレクター職――それには、打ってつけのものがありました。ニュースコンテンツづくりで先輩たちから教えてもらったことを書き留めておいた【MEMO】です。
自分の強み等をアピールする面接の心得から始まって、企画書づくりや、取材、撮影、編集、文字スーパー入れなどコンテンツづくりの注意点がびっしりと書き込まれています。
その【MEMO】を何処にしまったのか忘れてしまいました。あの【MEMO】があれば…必死の思いで探しましたが出てきません。しかし、ある日ーデスク上の本立ての隅っこのほうに無造作に置かれているのを発見しました。

あった ! 良かった。

そして、彼のためにもう一度その【MEMO】を使おうと決めました。
それをまとめたのがこの書です。【MEMO】だと断片的でわかりにくい箇所もあるので、この書では文章にしました。
 

テレビも動画も…コンテンツづくりに役立ててください。

ニュース特集は社会性のある硬派なものから、グルメ等を扱ったものまでかなり幅広いネタを網羅しています。僕は長い間、夕方のニュース枠で放送するニュース特集をやってきたので、どちらかというと硬派ものへの思いが強いです。
この書のタイトルは「ど忘れMEMO~ニュース特集ディレクターへの道66訓」としましたが、ニュース特集ディレクターだけでなく、映像コンテンツのディレクターを目指す方も、そして動画をつくりたい方も、ここに記した事柄は汎用性があります。参考にして頂くと嬉しいです。


次回は、「【面接編】面接を恐れるな!自分の見せ方に自信を持とう!」をお送りします!

ニュース特集ディレクターの道66訓
第1訓  自己PR=強みについて苦手意識を払拭しよう


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