第一章 赤線の灯が消える⁉ ヤバイ、あの計画を!(後編)
この物語はフィクションです。登場する団体、名称、人物等は実在のものとは関係ありません。
赤線とはー
性風俗の混乱を恐れた国が慰安所として許可を出した特殊飲食店街。半ば公認で売春が行われ、警察の地図に赤い線で囲ったため、赤線と呼ばれた。ー
―横浜・永真カフェ―
「ねぇ、あんた知ってる?この商売もぼちぼちヤバイのよ」
女たちの嬌声が通りから聞こえる二階の部屋で、お茶をすすりながら千秋が話しかけた。浜やんが怪訝な顔をした。
「なんでよ」
「詳しいことはわかんないけどさ