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永野 昌治

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騎手、調教師、3連単等、多数の著書を持つ、JRDB創業時からのスタッフ永野昌治の見解です。
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2023年1月の記事一覧

武者修行中

コロナ禍も徐々に日常と化して、一時ストップしていた外国人騎手の短期免許も昨秋から有力騎手が来日するように。 そうなると若手騎手の乗りクラに影響が大きい。 現状打開に動いているのが野中騎手。悠太郎の名前をもじって「穴太郎」の異名があり、お笑いコンビのTIMの番組にも出ていたが、今年の年明けから栗東で調教に騎乗。声を掛けたのは安田翔師らしい。 週末の騎乗は小倉で。安田師の管理する馬に加えて、小倉遠征の関東馬にも声が掛っている。 小倉開幕から2週は結果は出ていないが、ソロソロ

厩舎指数で穴馬サーチ 根岸S

JRDB永野です。 日曜東京のメインは先週の中京での東海Sに続くフェブラリーSのステップレースの根岸ステークス。同じ東京競馬場で行われるので、ここをステップに本馬へという馬が多く、フェブラリーSの過去10年の出走馬の前走は根岸Sが圧倒的に多い。しかし本番での成績は東海Sの方が断然上位で、根岸Sを目標にして余勢でフェブラリーSという馬も多い。 フェブラリーSは連覇中のカフェファラオがサウジ参戦を表明して俄然混戦模様だけに、賞金加算など重要なステップレースになりそう。 東京

厩舎指数で穴馬サーチ 白梅賞

JRDB永野です。 週中に競馬雑記帳を書いていて、改めてスペシャルウィークの戦績を見ていたのだが、17戦10勝で馬券の対象を外したのは4歳秋初戦の京都大賞典だけ。4歳春から馬体重が増えつづけ京都大賞典の際にはダービー時よりほぼ20キロ増。その後ダービーの頃まで縛った馬体で天皇賞・秋とジャパンCを勝っているので、3歳春で完成されて、4歳秋初戦は太目残りだったということか。 そのスペシャルウィークだが、2歳暮れの新馬を勝ったあと2戦目に選んだのが白梅賞。16頭立てながら1.3

リーチ

JRDB永野です。 関西圏はまだ中京開催が続くが、関東の主場は今週から東京に舞台が移り正月開催はひと段落。 騎手のリーディングでは、川田騎手と横山武騎手が15勝、2着の差で川田騎手がトップ。昨年のリーディングが早くも定位置に就いたか。今年これまで騎乗数は44クラと相変わらず絞っているが、連対率の7035%は驚異的。 武豊騎手も今年は重賞勝ちも含めてここまで7勝と滑り出しは上々。 先週の土曜の勝利でJRA4400勝にリーチ。翌日曜は7クラの騎乗も記録はお預け。 今週は土日と

競馬雑記帳 2023/01/26

JRDB永野です。 「さらば国分寺書店のオババ」「岳物語」の椎名誠サン、ヘタうまイラストの沢野ひとしサン、社の事務職から人気作家になった群ようこサンらの活躍の場だった、「本の雑誌」の初代編集人の目黒孝二さんが亡くなった。 文庫本の解説や文芸評論の際は北上次郎のペンネームを使っていたが、もうひとつの顔が、「戒厳令下のチンチロリン」やハズレ馬券シリーズのエッセイ・コラムを執筆していた藤代三郎。 その活動は1980年代から。80年代後半から90年代始めにかけて、オグリと武豊での

厩舎指数で穴馬サーチ 東海S

JRDB永野です。 日曜中京のメインはフェブラリーSのステップレースの東海ステークス。 来週に同じくステップレースの根岸ステークスが東京であるので、本番での有力馬はそちらに多数参戦の模様。 こちらは1800Mという距離から中距離以上に適性のある馬の参戦も目立つ。 先週の開幕から土曜まで小倉で騎乗していたムルバザエフ騎手が中京に移動して騎乗の10.プロミストウォリア。何度も長い休養期間があったので6歳ながらキャリアはまだ6戦。現在3連勝中でまだ底を見せておらず一気に重賞制覇

今年は好スタート

JRDB永野です。 先週の開催4勝の固め勝ちをして今年これまで6勝の津村騎手。 昨年は1月の中山開催は勝てず、月末の東京開催の開幕で漸く勝ったことを思えばなかなかのスタート。ここ数年は40勝前後だが、この調子で行けば2018年の自身のキャリアハイの52勝を更新も。 今年の6勝のうち、半数が関東に遠征の関西馬によるもの。 元々競馬学校時代は藤岡佑騎手と同期で、藤岡佑騎手の父の藤岡健厩舎への騎乗も多かったが、先週の勝ちクラは中内田厩舎、清水久厩舎とリーディング上位で今後も関西馬

今週がラストに

JRDB永野です。 昨年の暮れから来日中のイーガン騎手。 年明けに更新した短期免許の期間は1月29日までだったが、先週の紅梅Sでの制裁で騎乗停止の処分を受けたので、今回の短期免許の期間での騎乗は今週末が最後に。 開催日にすれば13日の騎乗で勝ちが無かったのは昨年の最終日の中山での7クラ騎乗で馬券対象なしの日だけ。 これだけ安定した成績を残せば馬主サイドも黙ってはいないだろう。 昨年の秋は他の外国人騎手との兼ね合いもあり12月からの騎乗になったが、今年はあとふたつ残ってい

厩舎指数で穴馬サーチ 若駒S

JRDB永野です。 土曜中京の10レースで行われる若駒ステークスはクラシックへの登竜門として、ディープインパクトやアンライバルドが勝ったレースだが、最近では2016年のマカヒキが後にダービーを勝ったのを最後にここからGⅠ馬が出ていない。ホープフルSがGⅠに格上げになったのが2017年でそのあたりが関係しているかも。 今年の若駒ステークスは7頭と少頭数で全て1勝馬でリステッドというには少し寂しい。どの馬も勝てば取得賞金は1600万円になるが、これでは皐月賞の切符確定とは言い

競馬雑記帳 2023/01/19

JRDB永野です。 2022年の年度代表馬は、2021年のエフフォーリアに続き3歳で天皇賞・秋と有馬記念を連勝したイクイノックスに。 これで、父のキタサンブラックと親子での受賞に。 啓衆社主催時期、優駿主催時期を含めて、親子での受賞は トウショウボーイ-ミスターシービー シンボリルドルフ-トウカイテイオー ディープインパクト-ジェンティルドンナ ロードカナロア-アーモンドアイ に続く5組目。 7頭のダービー馬を出しているディープインパクトだが、輩出した年度代表馬は牝

昨年好調の再現を

JRDB永野です。 今週から小倉競馬が開幕。 昨年は64勝を挙げ、キャリア19年目でキャリアハイを大きく更新した丹内騎手。秋の新潟での落馬負傷。ひと月あまりで復帰したがそれ以降はまだ未勝利。 昨年の年明けの小倉開催で11勝を挙げて波に乗ったので、今年も同じパターンか。 昨年の小倉11勝のうち10勝が芝のレースで、今年も狙いの中心は芝のレース。 9レース小郡特別のミズノコキュウの過去2勝は丹内騎手の手綱。 フルゲートの一戦だが、先行力があるので開幕週の馬場で前に付けて抜

厩舎指数で穴馬サーチ 日経新春杯

JRDB永野です。 中山の重賞、京成杯は9頭と少頭数になったが、中京での日経新春杯は14頭と頭数は揃った。 昨年のヨーホーレイクを始め、過去10年で4歳馬が8勝と圧倒。今年は4歳馬の出走は3頭。 菊花賞帰りの1.ヤマニンゼストを中心に。菊花賞では6着も4着馬からは0.2秒差。中京で行われた神戸新聞杯で2着など左回りは得意。重賞勝ちがない分斤量は55キロと他馬に比べて有利に映る。 3.ロバートソンキーも左回り巧者。溜めればは終いは切れるので外伸びに移行しつつある馬場も味方

厩舎指数で穴馬サーチ 愛知杯

JRDB永野です。 土曜中京のメインは愛知杯。 嘗ては父内国産馬限定の重賞だったが、2004年より牝馬限定の重賞に衣替え。 父内国産時代の初期には、シンザン産駒のシルバーランドが中央競馬の2000M戦で初めて2分を切った舞台だが、1973年と50年前のはなしで、さすがにリアルタイムでは知らない。 ポン駈けの利く3.アートハウス。同じ舞台のローズS勝ちで距離、コースの適性も問題はないが、このレースでの4歳馬の成績はイマひとつなのは気になるがGⅠで人気を集めた馬だけにそんな心

小回り向き

JRDB永野です。 正月開催の4日間が消化。 騎手のリーディングは、昨年の騎手大賞の川田騎手が早くもトップに立ち、MVJの戸崎騎手が2番手に。 目立つのが短期免許の騎手たちの成績で、イーガン騎手は戸崎騎手に続く3番手に付けている。 昨年のホープフルSではドゥラエレーデでアッと言わせたムルザバエフ騎手だが、開幕の1月5日はパスして7日から再び短期免許。身元引き受けの調教師は暮れと同じく清水久詞師、契約馬主も暮れと同じく米本晃子氏。米本氏は個人としては馬主登録はないが、シル