マガジンのカバー画像

永野 昌治

1,091
騎手、調教師、3連単等、多数の著書を持つ、JRDB創業時からのスタッフ永野昌治の見解です。
運営しているクリエイター

2020年2月の記事一覧

厩舎指数で穴馬サーチ 阪急杯

JRDB永野昌治です。 土曜阪神のメイン、仁川Sは今週一杯で定年の作田師の管理するヒストリーメイカーが人気に応えて快勝。鞍上は作田厩舎からデビューした藤岡佑騎手だった。 明日が現役最後となる山内師は9頭、作田師は3頭がスタンバイ。 過剰人気になりそうなので、オッズから予想する際には注意が必要。 日曜阪神のメイン、阪急杯には引退調教師の管理馬は出走していないが、高松宮記念の優先出走権を懸けてフルゲート18頭が出走。 開幕週で人気馬が比較的内枠に集まったので、大きな波乱は

厩舎指数で穴馬サーチ 豊橋特別

JRDB永野昌治です。 6週に亘る小倉開催が終了して、今週からローカル開催は中京へ。 この小倉開催での東西別の成績は次の通り。 次に、昨年の1~3月の中京開催の東西別がコレ。 関東馬の成績は小倉開催の方が上位。 関東馬は小倉開催の場合、滞在できるというメリットが大きいのか。 今週からの中京開催では頭のスミに入れておきたい。 さて、中京最終12レースの豊橋特別。 4歳上の1勝クラスのレースだが、小倉からの転戦馬、東西の主場を使ってきた馬に休み明けが入り乱れての、混戦必

競馬雑記帳 2020/2/28

JRDB永野昌治です。 今週は武豊騎手とC.ルメール騎手がサウジアラビアで騎乗のため不在。 日本から2頭が参戦するサウジカップの賞金は1000万米ドルで、日本円では約11億円。 ゴールドドリームがここを勝てば収得賞金は8億円を超えることになり、GⅠ7勝で7億余りを積み上げたキタサンブラックを超えることに。 オイルマネーは凄まじい。 現在リーディング2・3位が不在の今週だが、浜中騎手が復帰。 ダービージョッキーとしての存在感に期待したい。 今週から新人騎手がデビューする

競馬雑記帳 2020/2/27

JRDB永野昌治です。 新型コロナウィルス対策でJRAも無観客開催。 馬券の発売は電話とネットのみ。 電話・インターネット発売の比率70%を超えと大きいだけにできることだが、競馬場やウインズ周辺の飲食などの店舗への影響ははかり知れない。 早期の沈静化を願うしかないのだが。 ホームページでの「無観客競馬、発売は電話・インターネットのみ」のお知らせに、「即パット」のリンクを載せていたのはさすがJRA。 日曜には新規の騎手がデビューするが、例年なら家族が応援に駆けつけるところ

競馬雑記帳 2020/2/26

photo by Rumi Enokida JRDB永野昌治です。 競馬サークルは、2月末が人的な年度の切り替わり。 調教師はこの時点で70歳なら定年に。 昨年までは、キッチリと2月末日だったが、今年からは出馬投票が2月ならその節が終了した段階で定年というふうにルールが替わり、今年の場合は2/27の出馬投票で3/1分まで管理馬が走ることに。 今年定年を迎えるのは、山内師と作田師のふたり。 ともに騎手からの転身だが、山内師の騎手時代の印象は殆どない。 作田師は騎手として

厩舎指数で穴馬サーチ フェブラリーS

JRDB永野昌治です。 初ダートだった根岸Sを強いレースで制したモズアスコット。 管理する矢作師にとっては、有馬記念→ホープフルSに続きJRAのGⅠ3連勝が懸ります。 モズアッコットにとっては芝スタートであと入れの偶数番枠と条件は前走以上といえます。 厩舎指数は有馬記念のリスグラシューやホープフルSのコントレイルと互角の数字で、前走の根岸Sを大きく上回っており、信頼したい。 2番手はヴェンジェンスに。 1800Mの重賞を勝つスタミナと1400Mのオープン特別を2勝している

競馬雑記帳 2020/2/21

JRDB永野昌治です。 1月半ばから6週に亘った小倉開催も今週が最終週。 あまり天候に恵まれず、馬場の悪化のスピードが速かったが、先週の道悪での開催が追い討ちをかけていそう。 芝のレースでは4角では各馬内を開けて通過するシーンが目に浮かぶ。 先週までの小倉5週でのリーディングは以下の通り。 この開催でJRA通算800勝を記録した藤岡佑騎手がトップ。 先週のメインの北九州短距離Sのシヴァージの騎乗も見事だった。 ただ、藤岡佑騎手は今週末は京都で騎乗するので、開催リーディ

厩舎指数で穴馬サーチ 京都牝馬S

JRDB永野昌治です。 土曜は東西で重賞。 京都の重賞、京都牝馬Sは5月のGIヴィクトリアMへの路線だが、16年に距離がマイルから1400Mに短縮されたことにより、ここをステップに高松宮記念へという馬も。 今年のメンバーは昨年の牝馬三冠を争った、シゲルピンクダイヤやビーチサンバをはじめこのあとヴィクトリアMを目指す馬が中心か。 前走で京都金杯を勝ったサウンドキアラは2歳の秋に新馬戦を勝った際はその内容から桜花賞候補と言われた馬。その新馬戦で負かしたのは、今年の東海Sを

競馬雑記帳 2020/2/20

JRDB永野昌治です。 負傷休業中の騎手が多い中、戦列復帰の情報も入るように。 昨年の京阪杯で落馬負傷の浜中騎手は来週の阪神開催開幕から、正月に負傷した三浦騎手はその翌週には復帰だとか。 あとは、昨年のJBCで負傷した戸崎騎手待ちか。 国内の有力馬の海外遠征を控えて騎手の確保に各陣営も苦慮しているはず。 特に今年はドバイ国際競走デーが高松宮記念と重なる。 現状では、C.ルメール騎手、M.デムーロ騎手、武豊騎手、川田騎手が遠征予定で、騎手が手薄になるのは間違いない。

競馬雑記帳 2020/2/19

JRDB永野昌治です。 少し前だが、元騎手で元調教師の郷原洋行氏が亡くなられた。 一般紙の朝日新聞の訃報欄も割と大きな扱いだったので、さすがダービー2勝騎手だけのことはあると思って、この欄のネタに使おうを思っていたら、某競馬週刊誌の記事で取り上げられていた。書いていたのは朝日新聞の記者さんで、訃報の扱いが大きかったのも納得。 その郷原元騎手は、80年に関西馬のオペックホースでダービーを制しているが、その前年に通算1000勝と全国リーディングを記録。その時の年間の勝ちクラ

競馬雑記帳 2020/2/17

photo by Rumi Enokida JRDB永野昌治です。 今週末は、JRAでの今年最初のGⅠフェブラリーS。 昨年暮れのチャンピオンズCの上位2頭のクリソベリルとゴールドドリームがサウジカップに参戦、西のステップレース東海Sを勝ったダートの新星エアアルマスが骨折の為その名がないが、昨年の勝馬インティや、一昨年の勝馬ノンコノユメなどが名乗りを挙げた。 2020年2月12日 インティ  昨年は14頭立てだったが、今年はフルゲートになりそう。 登録馬には、先の

厩舎指数で穴馬サーチ 共同通信杯

JRDB永野昌治です。 土曜の小倉競馬で藤田菜七子騎手が落馬負傷。 鎖骨骨折ということで、戦列復帰には暫く時間が掛かりそう。 ローカル開催中心だが、騎乗数が多いだけに来週以降の小倉、中京の騎手のやり繰りに注目。 日曜東京のメインはトキノミノル記念・共同通信杯。 そういえばことしから弥生賞がディープインパクト記念の副題が付くがどこまで定着するか。 共同通信杯は近年、皐月賞のトライル戦よりもここをステップに選ぶ陣営も多く、注目の一戦となっている。 ザックリとした傾向としては

厩舎指数で穴馬サーチ クイーンC

JRDB永野昌治です。 土曜のメインは3歳牝馬による重賞のクイーンC。 1勝馬でも、ここを勝てば賞金面で桜花賞出走権はほぼ手中。 近年はここから直接桜花賞という傾向も強く、クラシックを占う重要なレースといえます。 過去10年、同じ条件で施行されているので、一定の傾向はあるはず。 そこでまず、消去法で絞り込んで行きたい。 1.前走新馬または未勝利戦 過去10年で【0-2-3-34】  3.ルナシオン  4.アミークス  10.アカノニジュウイチ   2.前走1勝クラスで2

競馬雑記帳 2020/2/14

JRDB永野昌治です。 早いもので2月も半ば。来週にはJRAでの今年最初のGⅠフェブラリーSが行われます。 で、先週までの騎手のリーディングは以下のような数字。 ひと月の短期免許で27勝を挙げたマーフィー騎手を除き、上位には関西圏の騎手がズラリと並ぶ。 (関西圏とはいえ、C.ルメール騎手とM.デムーロ騎手は全国区といった感じだが。) それにしても、第3場が小倉とは関東圏の騎手が勝てていない。 昨年100勝超えの戸崎、三浦の両騎手が戦線離脱、昨年のデビューの新人で存在