中村直也厩舎2022-2023【一口馬主向け】調教師(厩舎)分析(指数データ&ミニ解説版)

【一口馬主向け】調教師(厩舎)分析に訪問してくださり誠にありがとうございます。
最新版(2022-2023版)の指数集計を終えましたので順次、解説も加筆している厩舎分析レポートをお届けしていきます。これまで同様に、筆者自身も出資検討前に読み直したい内容として、より実践的になっていると自負しております。

本レポートは最新版となる「2022-2023版」でして、最新2022年厩舎成績データも取り入れ、厩舎の成績動向から出資戦略を考えていきます。
「指数データ&ミニ解説版」については、「ミニ解説」と言いつつも相応のボリュームになっています。なお、当記事は有料設定記事になりますので、サンプル版として【(サンプル前年度版)安田隆行厩舎2021-2022】を無料公開しています。有料版購読の前にサンプルをお読みくださると嬉しいです。(以下のサンプル版は、無料公開用として前年度版を公開しているものです。今回の記事と構成は同じで、今回は最新2022年厩舎成績を加えた最新版となります。)

ぜひ、みなさまの出資馬選びの参考書として活用していただきたいと思っています。
より多くのみなさまが、より良い一口馬主ライフを送れることを願っています。良い調教師(厩舎)とのご縁、みなさまの愛馬の成績向上、次世代産駒での良縁があることを願っています!

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筆者の出資馬の話題などはブログで書いています。
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※最終的なご出資の判断については自己責任でお願い致します。

ここから厩舎分析レポート本文です。

【(サンプル前年度版)安田隆行厩舎2021-2022】

※各EI(アーニング・インデックス)は独自算出の数値で平均値が1.00です。用語説明はこちら
https://note.com/jra_trainer/n/nd2f94207f16d

2021年がキャリア27年目。2024年2月末で引退予定のため、2021年産世代は3歳春クラシック前に転厩することが確実です。安田隆厩舎からデビューできるメリットと転厩後の未知数のリスク、いずれのほうが自身にとってプラスになるのかをしっかりと考えたうえで出資検討していきたいところでしょう。

その安田隆厩舎、2024年の引退時期に向かって萎むようなことはなく、むしろ厩舎成績を向上・拡大させていっています。
向上・拡大の代表的指標は収得賞金でしょう。収得賞金は、2018年(7.9億円)→2019年(12.9億円)→2020年(12.5億円)→2021年(11.8億円)という直近推移で、2019年以降は最上位クラスの象徴と筆者が考える「10億円超」を連続で記録しています。2022年の進捗途中経過も順調でして、2022年も引き続きの10億円超を期待できそうです。

単に向上・拡大しているだけでなく、質の面での良化もあります。
以下は勝数リーディング順位と①厩舎EI順位を比較したものです。

2018年 勝数順位(6位):①厩舎EI順位(20位)
2019年 勝数順位(1位):①厩舎EI順位(7位)
2020年 勝数順位(4位):①厩舎EI順位(5位)
2021年 勝数順位(10位):①厩舎EI順位(8位)

上記のとおりで、2019年以降は両者の順位の差が縮まって、2021年には①厩舎EI順位の方が上回る記録となりました。
ざっくりとした表現すると、
2018年まで:平場も含めた勝ち星を重視したい出資者向き
2019年以降:賞金を重視したい出資者向き
というようなイメージになると思います。

続いては⑤残存率EI(≒勝ち上がり率)を見てみます。
仮に2021年産安田隆厩舎募集馬へ出資するのであれば、引退転厩前までの勝ち上がり期待を持っての出資になると思いますので⑤残存率EIの重要度が高いと思います。
その⑤残存率EIは、2018年(1.80)→2019年(1.19)→2020年(1.36)と連続で平均1.00を大きく上回っており勝ち上がり期待値を高く持てる実績があります。

ここまでに取り上げた指数だけでなく他指数も総じて良指数を記録していまして、2024年の引退が惜しいと感じるくらいです。まあ、惜しいと言っても決まっていることなので引退は仕方ありません。一口出資はある程度の年月を要するものですし、冒頭で書きました安田隆厩舎からデビューできるメリットと、その後の転厩のデメリットとの両面をしっかり検討し自分なりに納得・理解したうえで出資検討をしていきたいです。

最後に、安田隆厩舎募集馬を検討していない方にも影響がある話題を出して締めたいと思います。
安田隆厩舎が引退すると、安田隆厩舎が稼いでいた収得賞金分(約10億円)が一旦宙に浮くことになります。約10億円というかなり大きいパイですので他の厩舎には大きなチャンスだと思いますし、このチャンスを掴んでトップステーブル入りを狙って準備している厩舎もあると思います。この「準備」をしている厩舎を狙って出資していく、というのも一口馬主の出資戦略のひとつだと思います。

【中村直也厩舎厩舎2022-2023】

(ひとこと)
90頭制限に引っかからない中小クラブは合うのではないかと推測しています。馬のタイプでは、芝系で「丈夫そうな募集馬」「出走数を重ねて成長できそうな募集馬」を優先的に選択していくとよさそうだと思います。

厩舎アーニング・インデックス

中村直也厩舎については以下の記事を先に読んでいただくことをオススメします。以下記事は中村直也厩舎の開業時(2022年3月)に作成した記事です。この記事を先に読んでいただくと、時系列で考えることができ、より深く考察できると思います。

さて、ここからは今回の本題である【中村直也厩舎厩舎2022-2023】に入ってまいります。

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