注目の新規開業厩舎!戦力分布(2024年3月開業)

【一口馬主向け】調教師(厩舎)分析のご愛顧、誠にありがとうございます。おかげさまで多くのみなさまに読んでいただいております。有料記事も続々購入いただき読んでいただいています。ありがとうございます。(無料記事を読んでいただくだけでも記事を作成した甲斐を感じるので嬉しいです。ありがとうございます。)

毎年恒例、3月の旬な話題ということで新規開業厩舎をクローズアップしたいと思います。(2021年開業厩舎から始めた当シリーズ記事も、おかげさまで4回目を迎えます。ありがとうございます。過去分記事のリンクも最下部に貼りますのでご興味あれば読んでみてください。)

今年(2024年)は8厩舎が新規開業厩舎として稼働を開始しています。今年は福永祐一厩舎の開業ということもあり、おそらく例年よりも新規開業厩舎への注目度も高いのではないかと思います。
また、当記事を読んでくださっているみなさまのなかには、出資馬が新規開業厩舎へ転厩になった出資者さんもいらっしゃると思います。筆者自身も一頭の出資馬が新規開業厩舎への転厩が決まり、どのような展開になっていくのか楽しみにしているところです。

新規開業厩舎はどのような運営をするのかわからないのでドキドキとワクワクが入り混じるような感じだと思いますが、当記事で少しでも新規開業厩舎の具体的イメージを膨らませることにつながればと思います。

わからないことばかりで未知数の新規開業厩舎ではありますが、厩舎管理馬(登録馬)はJRAから発表されています。その登録馬から戦力分布を表にしてみることで、厩舎の戦力全体像や(出資馬がいれば)出資馬の厩舎のなかでの立ち位置もある程度は予測できると思います。
さらに、開業初期の戦力を記録しておくことで1年後なり2年後に厩舎成績を振り返る際の参考にもできると思います。いろいろな形で活用できると思いますので当記事をうまく活用いただければ嬉しいです。

では、本編に入っていきましょう。

戦力分布(2024年3月開業)

まず、各新規開業調教師の生年月日と70歳定年予定年から見ていきます。(※70歳定年予定年は筆者計算によるもの。また、70歳定年制が現状のまま維持されることを前提としたものです。)

さきほども触れていますが、今年開業の厩舎は8厩舎です。少し振り返ると、昨年2023年開業が4厩舎、一昨年2022年開業が5厩舎、その前の2021年開業が9厩舎でしたので、2021年以来の多い開業数となっています。また、未来に目を向けると、2024年技術調教師が8名いらっしゃるので来年(2025年)開業の厩舎もこのままでいけば8厩舎以上になると思います。(さらに言うと、2026年開業の厩舎も一定以上の数になるのではないかと筆者は予測しています。)
つまり、今年(2024年)開業~2025年開業(もしくは2026年開業)の厩舎で、これまでよりも多い新規参入厩舎が発生することになります。

新規開業の厩舎は早めに特色・傾向を把握していくことで出資チャンスも拡大すると筆者は考えています。このため、今年(2024年)開業~2025年開業(もしくは2026年開業)の厩舎は今まで以上に注目度を高くして、出資チャンスをうかがっていきたいです。

あと、今年に限って言えば、新規開業のなかでは福永祐一厩舎に話題が集中する傾向はあると思います。これは逆に言えば、他の2024年開業の厩舎についてのマークが薄くなる可能性があるということになり、そういう面でも新規開業厩舎の現時点での状況把握をしっかりやって未来に備えたいとも思います。

続いて、3月7日付の「馬房数」「登録数」「登録数÷馬房数」「在籍馬のクラス別頭数」を一覧にしたものです。(※登録数(頭数)は2024.03.07付けJRA発表。在籍馬の所属クラスは筆者調べ。)

今年の新規開業厩舎の馬房数は、多い厩舎で18馬房(5厩舎)、次いで16馬房(2厩舎)、14馬房(1厩舎)となっています。毎年申し上げていますが、馬房数がそれぞれで異なる点には注意したいところです。特に、16馬房~14馬房の小規模厩舎については、馬房数が少ない分、厩舎リーディングなどに並ぶ成績(勝数や収得賞金)は低くなって当然です。このため馬房数を加味したうえで成績は見ていくようにしたいです。逆に言えば、馬房数を加味して成績を捕捉していけば、急上昇で後々伸びてくる厩舎をいち早くキャッチアップできる可能性もあると思います。厩舎の成長過程を線で捉えることができると競馬を見る楽しみが増しますし、一口馬主的には出資チャンスも広がっていくと思います。

また「3/7登録数」と「登録数÷馬房数」を確認してみますと、どの厩舎も2.5倍枠の上限までは余力ある状態でスタートしていることもわかります。おそらく、今後続々と登録馬が増えていくと思いますので、登録馬が増えた際には「どの馬齢の、どのクラスの馬」が増加したのかも見ていくとよいのかなと思います。

それと、例年では「引退厩舎A→新規開業厩舎X、引退厩舎B→新規開業厩舎Y」のような特定厩舎から特定厩舎への固まった異動が見られますが、今年に関しては「引退厩舎A→新規開業厩舎X・Y・Z、引退厩舎B→新規開業厩舎X・Y・Z」のような図式に近い形での異動が多くなっている印象です。また、「既存厩舎C→新規開業厩舎X・Y・Z、既存厩舎D→新規開業厩舎X・Y・Z」のような異動も今年は一定以上確認でき、異動の自由化と言うのでしょうか、流動性が高まりつつあるようにも感じます。
このような異動形態が今年単発での事象になるのか、それとも来年も引き継がれていくのか、このあたりはマクロの厩舎事情の変遷に関わる部分でもあり頭の片隅に入れて今後(来年以降)の厩舎動向を見ていきたいです。

今回はここまでです。最後まで読んでくださりありがとうございました!
良い調教師(厩舎)とのご縁、みなさまの愛馬の成績向上、次世代産駒での良縁があることを願っています!

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筆者の出資馬の話題などはブログで書いています。http://winesyoshinnsya.blog.fc2.com/


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