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漂流教室 No.22「自動販売機は自由だ」

お散歩をしているときはお散歩が目的となります。
「何を言ってるんだ?」
と思われるでしょうが、
つまりはお散歩にはさしたる目的はないということでございます。
 
ただ歩いている。
 
人間、目的に向かって歩いているときはあまり雑事には目を向けていない。
到達地点を目指している。
でも、ただ歩いているだけのときは目的地がないもんだからやたらキョロキョロする。
キョロキョロするといろいろなものが目に入ります。
 
新しい発見も多々ありますが、昔から知っているモノについて
「おお、そういえばアレはこの近くにあったんじゃなかろうか」
と思い出すこともある。
 
ということで、以前から知ってはいたけれど、
お散歩中に確認したアレをご紹介します。
けっこうレアモノですよ。
 
まずはジャムの自動販売機。
古本屋さんの前にあります。
 

世界文学ジャム全集


文学をジャムにした野心作揃い。
1番 『坊ちゃん』(夏目漱石)が「加賀棒っ茶ん」
(棒茶とは葉っぱではなく茎を焙じたお茶。加賀地区で好まれています。)
2番 『たけくらべ』(樋口一葉)が「たけくらべりい」
3番 『母の肖像』(パール・バック)が「苺の肖像」
そして、4番 『緋色の研究』(コナン・ドイル)が「珈琲色の研究」
なかなか苦しいモノもありますが・・・
 
お次はストッキングの自動販売機。
婦人服店の前にあります。
 

ちょっと見にくいですね


私、浅学非才にして未だストッキングの類は身につけたことはないのですが、
やはり自販機で売っていると便利なんでしょうか?
二十四時間買えるメリットは大きいんでしょうね。
緊急事態に即応できるとか?
緊急事態って何だろう?
 
ストッキングのほうはかなり以前からあるようで、全国TVでも紹介されていました。
ジャムは最近設置されたようです。
(私の「最近」は五年ほど前をも指すことがある)
 
このユニークな自販機たちは直線距離にしてわずか400メートル以内しか離れていない。
ケッタイな街です。
 
だからお散歩したくなるのかな?



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