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漂流教室 No.47 「『源氏物語』から「空海」」

桐壺更衣は帝の寵愛を一身に受けちゃったので、
「まるで楊貴妃のようだなあ」と言われてしまいました。
楊貴妃は美人の代表なんだから褒められてるのかな?
というと、そうじゃない。

楊貴妃にご執心のあまり公務を全くしなくなって、
ついには国を危うくした玄宗皇帝みたいになっちゃうぞ!
という、非難ですね。

国を傾けてしまうほどの美女。
こういう人を傾城(けいせい)とか、傾国とか言います。
決して体重の増加でお城が傾いた女性のことではありません。

傾城の美女楊貴妃と公務ほったらかしの玄宗皇帝についてはいろいろなお話が伝えられた利作られたりしています。
私が読んで面白かったのは、
夢枕獏著『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』ですね。
さすが当代一のエンターテイナー、夢枕獏。
スケールの大きさは半端じゃない。
是非お読みください。

映画化もされています。
タイトルは『空海-KU-KAI-美しき王妃の謎』
「美しき王妃」が楊貴妃ですね。
空海はもちろんあの空海。
真言宗の開祖。
白居易も出れば、李白も出る。阿倍仲麻呂なんかもご登場。
阿倍仲麻呂役を阿部寛さんがやってるのはアベつながりかな?
こちらも是非ご覧ください。

空海と言えば、以前高校の現代文の教科書に立花隆さんの『青春漂流』の序文が掲載されていました。
青年空海が故郷の浜から大海原へ向かう時の心境について論じられていた。
『青春漂流』もなかなか素晴らしい本です。
是非お読みください。

今回も『源氏物語』とはほとんど関係のないことばかりでした。
お詫び申し上げます。
でも、これからもこんな感じですすめます。
もはや開き直っております。
好きにさせてね。


ところで、またもや業務連絡。
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