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今日の相場見通し(6/23)~PMI大幅改善で世界景気回復期待か?~

①相場振り返り&見通しディスカッション


U「週間相場見通しで欧州PMI上振れの可能性について言及したけど、まさにその通りの相場でリスクオン。朝のナバロの話も急落後に米中双方から否定が入ったことで、むしろ米中はお互い前向きなんじゃないか?というポジティブトーンにも感じる」

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    ※今週の相場見通しはこちら


H「株はスルスル戻ってきてるけど、俺はこの流れは一時的かとみてる。PMIなど良いHLもあるけど、米中やコロナなどのリスク要因は変わってない。月末や雇用統計前にはリスクを落としたい動きが入ると思う。なので、株については雇用統計終わるまでは様子見。ただ、株につられて金利が上がるなら、そこは積み増しても良いと思う。金利はレンジだと思うので」

K「全体的なトレンドは変わらずだね。株は上昇トレンド、金利と為替は下降トレンド。ただ足もとはやや変動が落ち着いてきているということもあり、次に急激な変化が出るとトレンドが変わると思うので、そこは注意」

S「まだレンジ範囲内の印象だけど、株のローソクは三角持ち合い上放れっぽい感じが気になる。ナスダックは連日高値更新してるので、このままだとSP500も想定レンジの上限をサクっと突破する展開もあり得そう。その時は素直について行きたいけど、コロナ関連などの下方リスクも拡大してると思っているので、株は引き続きレンジ想定で今日はノーポジ継続が良い。ちなみに以上は客観的に見ようとしたビューで、バイアスのかかったビューとしては、月末にかけて株が崩れるリスクはそれなりにあると思ってる。笑」

U「個人的には買い目線。というのも今日の欧州PMIもそうだけど、足もと原油や銅などの景気敏感系のコモディティ価格も上昇してて、市場がグローバル景気全体の回復シナリオを織り込む動きに見える。もしそうだとすれば、しばらく力強く続くシナリオにもなり得るので、そこは素直にロングでついて行きたい。ただナスダックが連騰しすぎで、SP先物もすでにかなり高いところなので、今日は様子を見たい」

H「コロナ以外の材料で下がるとすれば、やっぱりトランプの大統領選を睨んだ動きだと思う。最近の世論調査では劣勢が報じられているが、まだ諦めてないはず。ポイントを取るなら、民主党との大きな差別化が難しい追加財政よりも外交にフォーカスするっしょそうなるとやっぱり叩きやすいのは中国で、支持率が下がれば下がるほど米中リスクは高まりそう」

U「目先の米中ネタと言えば中国の国家安全法だけど、実はあれ、内容的には思ったほどヤバそうでもない、決して良いわけではないものの、香港が破壊されるようなレベルもものではない印象だった。個人的には、その点では米中懸念は後退したと思ってる」

S「OK、じゃあとりあえず株はノーポジで様子見ね。金利はどう?」

H「今の小幅ロングはキープしつつ、もしも金利が0.8%手前にきたら積み増したいな。ただ足もとの株の堅調な動きを考慮すると、少しスティープナーを持っておいてバランスをとっても良いかもしれない」

U「個人的には、シンプルに今持ってる小幅ロングを10-30年のスティープナーに変えたい。基本は株は上がりやすいかなと思ってるので、株に同調しやすいスティープナーにしたい」

S「スティープナーを追加するのは俺も賛成。ただ、既に米10年金利が0.73%付近なので、ここで小幅ロングを落とすほどでもないと思う。10-30年の小幅スティープナーを追加ということでどう?」

H「OK、そうしよう。為替もノーポジションだけど、こちらも様子見にしよう」

全員「OK」


②結論

・債券は小ロングに10-30スティープナーを追加→小幅ブルスティープナー
・株と為替はポジションなしで様子見を継続


(参考)相場振り返り(6/22海外、6/23国内)

(6/22海外)米株は上昇。アマゾンやマイクロソフト、アップルなどが軒並み最高値を更新するなど、テック株中心に上昇で、ナスダック総合指数は7営業日続伸で今年最長の連続高。コロナ感染拡大のニュースも流れたが、相場への影響は限定的だった。金利は日本時間からNY午前までは株が強含みする局面でも比較的しっかりした値動きだったが、NY午後の株一段高の局面では流石に弱含み、結局は前日比1bp程度の金利上昇となった。為替市場ではリスクオンの動きを背景に逃避通貨の円やドルが売られ、豪ドルなどが堅調となった

(6/23国内)日本株は反発上昇。前日の米株上昇の流れから高値で寄り付き。その後、ロイターからの「ナバロ、米中合意は終わった」ヘッドラインで急激にリスクオフ。しかしその直後に米中双方から否定が入り、トランプ大統領からも「米中合意は全く損なわれてない」とツイートが入り、株価は急落前の水準まで回復。そのままリスクオンの雰囲気で引ける。ロンドン時間早朝に発表された欧州PMIは軒並み前回から大幅改善・市場予想上振れの結果となり、中でもフランスはサービス・製造業ともに50を回復。強い欧州PMIを受け市場は一段とリスクオンムード。米金利は日本時間のナバロHLで5bp程度の行って来いとなり、欧州PMI以降はリスクオンが進展にあわせてじわじわと売られている。為替はリスクオンを背景に円売りが継続しておりEM通貨や豪ドルなどが強含む展開




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