POTA運用 11回目 (24/08/04, 三木山森林公園・播磨中部丘陵県立自然公園)
タイトルの形式を変更してみました。こちらの方がいつどこで運用したのか一目瞭然なのでbetterかなと考えた次第です。
さて、8月に入って猛暑日が続いていますね。今回は日中の運用は避けて、午前と夕方に分けて運用することにしました。ついでに、以前に調整したままで本番投入できていなかった40m用モービルホイップアンテナを、実際の運用で使ってみることにしました。
準備
今回はモービルホイップの検証メインということで、公園敷地内の駐車場から運用することにしました。リグはお手軽に運用できるKX2を選択し、念のためにポタ電を用意しました。出力5WのQRP運用となります。
HF40CL モービルホイップアンテナ
「ダイヤモンド」ブランドでお馴染、第一電波工業の40m対応のモノバンドモービルホイップです。
センターローディングタイプで、全長が2m以上あります。購入時の未調整の状態では中心周波数fcが低めの7MHzあたりにあるので、使用前に上部エレメントを切断してfcを調整する必要があります。
このアンテナの調整については別に記事を起こしましたので、そちらを参照して下さい。
RHM8B ハンディホイップアンテナ
こちらも第一電波工業製のHF帯用アンテナですが、BNCコネクタの付いた広帯域ハンディアンテナです。ベース部のコイルを上下にスライドして、40mから6mに対応します。今見たら、生産完了品になってますね。
おそらくはFT-817のようなポータブルHF機をメインターゲットにしていると思うのですが、もちろんKX3/KX2でも利用できます。ただし、BNCコネクタ部が物理的に弱そうなので、補強具があると安心です。私はヤフオクで補強パイプを購入しました。
AX1 ハンディホイップアンテナ
初回のアクティベータ運用時に活躍(?)した、Elecraftのハンディホイップアンテナです。ベース部にあるスライドスイッチで20mと17mを切り替えることができます。17mは非共振アンテナとなるようで、ATUが必須です。
サンダル
普段から車の運転時はドライビングシューズを履いているのですが、運用時までこれを履き続ける理由はありません。今回は駐車場からの運用ということで、いつものように駐車場からの移動がありません。リラックスして運用したかったので、靴下を履いたま履けるサンダルを用意しました。
このサンダルはコンパクトに収納できるので、普段の移動運用時から活用できそうな気がしています。
JP-1547 三木山森林公園
今回はアンテナや基台は車の方に準備済みで、準備するのはリグと電源、PCと配線のみ。いつものようにバックパックに機材を詰め込む必要もなく、準備も楽なものです。
まずは午前の運用です。以前に始業前にQRVしたもののアクティベートできなかったJP-1547 三木山森林公園のアクティベートをリトライすることにしました。
ちゃちゃっと準備を済ませて自宅を出ました。公園の駐車場は入口近くに第1、奥に第2・第3とありますが、今回は少し高台になっていてやや広めの第2駐車場に駐車しました。ぽつぽつと公園の利用者が訪れますが、ガラガラです。安心して運用できます。
HF40CLでQRV
まずはHF40CLを組み立てます。といってもエレメントを繋ぐだけです。マグネット基台にマグネットアースシートを2枚噛ましてアンテナを接続し、車のルーフの中央あたりに立てます。fcは7.074MHzあたりでSWRは1.1ほど。狙い通りです。
国内向けFT8運用すべく、上部エレメントを15mmほど引き出して再度測定したところ、fcが7.041MHzあたりでSWRは1.1になりました。ATUなしでも問題なく運用できそうです。SWRのグラフはNanoVNAのスクショ機能で本体に差したmicroSDに保存しました。
KX2を繋いで09:40頃から運用を開始しました。短縮V型ダイポールRD-S106を50Wで運用した時と比べて、1回のCQ POTAコールに対して呼ばれる局数が減った感じはありますが、今回も10分ちょっとでアクティベート成功しました。
RHM8BでQRV
続けて、アンテナをRHM8Bに交換しました。コイルを上下しましたが、21.074MHzでSWRが1.6ほど、14.074MHzで1.7ほどまでしか下げられませんでした。マグネットアースシートを2枚使いましたが、相性が悪いのかも分かりません。このあたりは追試が必要そうです。
KX2の内蔵ATUでSWRを下げて、15mと20mでQRVしました。受信は概ね問題なく、まあこんなもんでしょうという印象でしたが、送信は思っていた程は電波が飛んでいない感じがします。もちろん、40mほどバンドが活発でなかったり、連日の悪コンディションも影響しているとは思います。
結局、15mでは4QSO, 20mに至っては1QSOしか成立せず、40mと合わせて19QSOで午前の運用を終えました。
一時帰宅
日中は暑いですね。一度帰宅して、エアコンの効いた部屋でログをアップロードしました。
NanoVNAに保存していたSWRのグラフを確認しようとmicroSDを抜き取ってリーダーに繋いでみたところ…… スクショがない。どうやらAUTO NAMEにチェックを入れずにファイル名を指定していなかったので保存されなかった模様。マジか。
JP-1536 播磨中部丘陵県立自然公園
xrainを眺めていたところ、加西のあたりの大雨が南下してきています。こりゃちょっと夕方の運用は無理かなと思っていたのですが、16:00頃には雨は上がって、権現ダムのあたりに雨は降らなさげです。
えいやっと飛び出して、17時頃に公園エリア内にある鴨池の駐車場に到着。雨が降った様子はありませんが、風は気持ち涼しめです。それでも夕日が横から照ってくるので、直射日光はマジ勘弁。
HF40CLでQRV
HF40CLを組み立てて基台に繋ぎ、改めてSWRを測定しました。fc: 7.074MHzでSWRが1.14, fc: 7.041MHzで1.16となりました。午前より少し値が大きくなっていますが、周囲の植木や電線の影響でしょう。それでも十分に低い値と言えます。
ここでもKX2で運用開始し、15分ほどでアクティベーション成功しました。夕方になって午前よりコンディションがよくなったようで、モービルホイップに5Wでもまずまずの飛びです。その後、Park-to-Parkを狙ってオペレーションが一時的にグダグダになりかけたりもしましたが、40mで19QSOが成立しました。
AX1でQRV
続いて、アンテナをAX1に交換してSWRを測定してみましたが、14.074MHzで何とかNanoVNAの画面に納まる2.82ほど。RHM8Bとは比べものにならないほど高いです。内蔵ATUは必須ですね。ただ、これもマグネットアースシートとの相性問題かも分かりません。要追試です。
KX2の内蔵ATUでSWRを落として、20mにQSYしました。何と、20分で13QSOが成立しました。悪くないです。この時点で18:00過ぎ、QRTしようとワッチしていたところ、WSJT-Xに紫色のラインが! 新規DXCCエンティティです。
何度か呼んでみましたが拾ってもらえません。ここで伝家の宝刀・10WにQROです。KX2は13.8V供給時は10W出力が可能なんですね。アンテナの定格が心配になりましたが、無事、このエンティティとのQSOが成立しました。この流れでもう2局とQSOが成立し、最終的には20mで16QSO、計35QSOとなりました。
反省
Gold Hunter Award獲得
この日の運用で累計30回以上のハンティングに成功し、Gold Hunter Awardを獲得しました。
実はもう一つ別のアワードも獲得したのですが、このタイミングでなぜか発行されず……
HF40CL モービルホイップ
送受信ともに期待以上でした。モービル運用環境として整備を進めて、雨天時もアクティベータ運用できるようセットアップしようかと考え中です。
RHM8B ハンディホイップ
こちらはちょっと期待が大きすぎたかも分かりません。SWRはそれなりに下がったので、もう一工夫すればもっと使えるようになるかも?
AX1 ハンディホイップ
20mバンドはDXのメッカということもあり、海外局とよく繋がりますね。今回は16QSOの半数以上の9QSOがDX局でした。5Wでも思いの外によく飛んでいるようです。
なお、今回はATUで無理矢理SWRを下げましたが、カウンターポイズでしっかりSWRを下げた時の飛びも確認したいところです。
また、SWR測定時に手を近付けるとSWRが大きく下がる現象を確認しています。一般的なVHF/UHF帯用のハンディホイップのように、卓上あるいはハンドヘルド等、人体の近くに設置することが前提なのかも知れません。
サンダル
サンダルの開放感、最高です。基台をルーフから外したり、基台にアンテナを脱着する再、さっとサンダルを抜いでシートに足を掛けたりするのにも便利です。普段のPOTA運用時にも持って行く方向で検討中です。
次回
お盆休みに入りました。具体的な予定は立てていませんが、天気がよければ連日POTA運用に出掛けてもいいかも知れませんね。
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