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POTA初アクティベーション&DX初交信

24/06/01(土)と02(日)にPOTA運用を行い、2日目にようやくアクティベーションに成功しました。また、初めて海外局とも交信できました。失敗だらけでしたが、記録として残しておきます。



24/06/01 (土)

この日は晴れるとの予報を見て、アクティベータとして初運用することを決意しました。行き先はウチからアクセスしやすく、かつQSO数の少ない以下の3つの公園に決めました。

  • JP-1999 灘山緑地

  • JP-2000 あわじ花さじき

  • JP-1996 あわじ石の寝屋緑地

移動ルートに重複がないよう、上記の順に移動することにしました。

機材

  • リグ: Elecraft KX2

  • インタフェース: Digirig Mobile

  • アンテナ: Elecraft AX1

  • PC: M2 MacBook Air

  • ポータブル電源: Jackery 240 New

  • その他: 三脚、基台、同軸ケーブル、変換アダプタ、カウンターポイズ、NanoVNA、等

リグと小物類はハクバのセミハードケースに収納しました。

荷物になったので、今回はAlexLoopアンテナでの運用は見送りました。

なお、移動の足はCB1300SBです。シートバックに機材を詰め込み、入り切らなかった分はバックパックに押し込み、08:00前に出発です。

JP-1999 灘山緑地

08:30過ぎに夢舞台に到着。ホテルの地下の駐車場にバイクを停め、荷物を背負ってエレベータで地上に上がり、さらにその先のエレベータに気付かず百段苑の階段を歩いて上りきりました。ポータブル電源をバイクに残してきて正解でした。

夢舞台の山側、プロムナードガーデンと呼ばれている一帯周辺が灘山緑地のようです。途中に四阿がありましたが空が開けていなかったので、さらにその上にある展望台へ移動し、スポッティングしてからここで運用を開始しました。

灘山緑地の展望台から大阪湾を望む

三脚を広げ、雲台を……って雲台を家に忘れてきました。この日は雲台があることを前提に考えていたので、カウンターポイズも基台用のものしか持参していません。仕方がないので、KX2にL字のBNCアダプタを繋ぎ、カウンターポイズを引っ掛け、二脚でアンテナが自立するようにし、AX1を接続しました。

この状態ではNanoVNAでSWRを測定できないので、KX2のTUNEボタンでSWRを見つつカウンターポイズを広げたり縮めたりしてSWRを下げ、1.5ぐらいになったところでATUでチューニングを取り、20mのFT8で運用開始です。

あまり入感がありません。何とか4 QSOを成立させたものの、直射日光を浴びながら5WでCQを出し続けたKX2が高温で出力を絞ったり、熱暴走のような挙動 (TXランプが点きっぱなし、電源を落としても勝手に入り直す、ウォーターフォールが微妙に横にズレ始める、等) が起こり始めました。

荷物でKX2が日陰になるようにしたりしましたが状況は改善せず、11:00過ぎに運用を断念。ちなみに途中で18MHz帯にQSYしたりしましたが、こちらもほとんどまったく入感せず仕舞いでした。

昼食の淡路島ゴールデンハンバーガー

ちょっと早い時間でしたが、夢舞台のバーガーショップで淡路島ゴールデンハンバーガーなるものを食べてから、次の運用場所であるJP-2000 あわじ花さじきへ移動しました。

JP-2000 あわじ花さじき

12:00前に到着しましたが、人気のスポットのようです。他のお客さんの迷惑にならず運用できそうな場所がありません。しかも場内には遊具の持ち込み禁止みたいなアナウンスが何度も流されています。

仕方がないので駐車場近くにベンチのあるスペースを見つけ、スポッティングしてから運用を開始しました。しかしロケーションがよくなく、しかもここも直射日光が当たる場所で、先ほどの灘山緑地と同じような状況に。KX2にもHIGH TEMPというような警告が表示される始末。

18MHzにQSYしても、残念ながら当然のようにまったく入感しません。その上、TXランプが点かなくなったり (おそらく保護回路が動作して送信できなくなった) 、WSJT-Xで18MHzを選択しても14MHzに勝手に切り替わったりと、トラブルも続きます。

四苦八苦しながらどうにか成立したのは1 QSOのみ (中国の局でした) 。直射日光に体力を奪われ精神的にも摩耗してきたのを感じながら、ここでの運用は1時間で切り上げ、13:00過ぎに次へ移動することに。

JP-1996 あわじ石の寝屋緑地

14:00前に駐車場に到着し、荷物を持って広場へ移動。この広場は四阿があって快適に運用できたのはよかったのですが、三方を山に囲まれ北側のみ少しだけ開けているロケーション。スポッティングしようとしましたが、スマホが圏外でした。

あわじ石の寝屋緑地 森の広場を独り占め

それでも気を取り直して14MHzに出たのですが、全然飛ばない&拾ってもらえない。とうとうここではQSOを成立させることができませんでした。また、ハイキングコースの先には展望台もあるようですが、ここで完全に心が折れてしまい、15:00過ぎに撤収しました。

結局この日は3箇所の公園ともアクティベーションを成立させることができず、それどころか6時間以上掛けて5 QSOしか成立しませんでした。無念。

初DX!

こんな散々な初POTA運用でしたが、POTAアクティベータとしての1st QSOは中国の局でした。初DXです!


24/06/02 (日)

前日の初POTA運用は多少甘く見ていたところがなかったとは言い切れません。それに加えて雲台を忘れるというポカミスから三脚が使えず、カウンターポイズも効果を発揮できていたか不明です (一応SWRは1.5まで落とせてはいましたが) 。

翌2日は未明の雨が上がれば朝から曇り時々晴、という天気予報を信じて、リベンジという訳ではありませんがPOTA運用することにしました。

行き先ですが、前日の最後のJP-1996 あわじ石の寝屋緑地にしました。まったく入感しなかった広場の裏から続くハイキングコースの先に屋根とベンチのある展望台があるようなので、ここで運用することにしました。

機材

前日はホイップアンテナで期待していたほどの成果が上げられなかったので、荷物になるのも構わずAlexLoopの出番となりました。念の為にカーボン釣竿アンテナも用意しました。

これらアンテナが増えたので、バイクではなく愛車のホンダN-ONE RS (6MT)で移動することにしました。8時過ぎに出発です。

JP-1996 あわじ石の寝屋緑地

9時前に駐車場に到着。荷物をリュックに詰め込んで、三脚はAlexLoopのバッグに押し込み、入り切らないAlexLoopと釣竿アンテナは手に持ち、まずは広場まで移動しました。

あわじ石の寝屋緑地 駐車場

広場の自販機で麦茶を購入してから展望台へ移動します。展望台までは2つのルート、健脚コースと一般コースとがありましたが、時短のために健脚コースを選択しました。いきなり急な階段で、上り切った頃には息は切れぎれです。そこから更に急坂で、10段登っては一休み、という感じで何とか展望台に到着したのは10:30頃。

全身汗だくになっていたので、持ってきていた替えの肌着に着替えてから機材のセットアップを行います。

海峡展望台から。左手に明石大橋

展望台からは西側以外ほぼ開けていたので、結構期待できそうです。三脚を展開し、AlexLoopを組み立て、NanoVNAでSWRがほぼ1になるようチューニングしてからリグ等を接続。11:00前から14MHzでFT8の運用開始です。

幸運なことに展望台はスマホが圏内で、sota.appとtwitterでスポッティングできたお蔭か、パイルとまでは言わないものの結構な頻度でCQに応答がありました。前日の閑古鳥が嘘のよう。30分ほどで21 QSOが成立し、ついにアクティベーション成功です! しかも後日確認したところ、Partk-to-Parkが3交信含まれていました。

続けて18MHzにQSYしました。ここでは20分の間に17 QSOが成立。WSJT-Xの操作にも慣れてきたのか、効率がよくなってきたようです。

18MHzが一段落した後、さらに21MHzへQSYしました。こちらも20分の運用で13 QSOが成立しましたが、このうち

  • 中国: 3局

  • 韓国: 2局

  • インドネシア: 1局

  • フィリピン: 1局

という感じで、半数が海外局でした。フォーンだとハードルの高い (と個人的に思っている) DXがこうも簡単に成立してしまうなんて、FT8おそろしい子!

12:00前の時点でCQへの応答も一段落してきたので、ここでこの日はQRT。One Day AJDいけるかなと思いましたが、近場の4/5/6エリアとのQSOが成立しておりませんでした。ちょっと意外です。もうちょっと粘ればよかったかも?

帰りも健脚コースだと膝を壊しそうだったので、遠まわりになるのを承知で一般コースを使いました。風化した花崗岩からなる砂地が多く、油断すると滑って転びそうなポイントが多々ありましたが、無事に森の広場に戻り、自販機のコーヒーで一休みしてから駐車場へ移動し、帰りました。


ログアップロード

「家に帰るまでが遠足です」「ログをアップロードするまでがPOTAです」

POTA

RUMlogNGで運用場所・運用日ごとにログを選択し、Logbook -> Export selected QSOs as ADIFと選択してADIF形式でエクスポートし、pota.appのMy Log UploadsページからアップロードすればOK。しばらく待てばMy Activationsに反映されます。1日の分はレコードが少なかったからか15分ほどで反映されましたが、2日の分は2時間半掛かりました。

ハンターとしての記録はアクティベータのログアップロードで反映されますので、特に何もしなくてOKです。Park 2 Parkの記録も、双方のアクティベータのログから自動的に判別されるようです。

eQSL.cc

RUMlogNGで該当するログを選択し、QSL -> eQSL out for selected QSOsを選択すれば自動でアップロードしてくれます。もちろん、事前にeQSL.ccのアカウントを作成し、RUMlogNGに設定しておく必要があります。


次のPOTA運用

次の土曜は仕事で、日月が休みです。雨が降らなければ、JP-2000 あわじ花さじきは再訪してみたいですね。平日なら他のお客さんも少ないでしょうから、迷惑も掛けにくいのではないかと思っています。

JP-1999 灘山緑地も、実は今回運用した展望台の更に奥の方に展望テラスがあるようなのです。余裕があればこちらも。


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