みんな誰しも、自分の中にプロレスラー・武藤敬司がいる。

武藤さんはプロレスの天才だ。

動きに華があって、色気がある。

そして、他のレスラーと違うのは自分の試合のことを

「作品」

と呼んでいるところではないだろうか。

プロレスを芸術ととらえているのだ。

ただ、天才ゆえだろうか

「武藤さんって本当にすごいですよね!」

と言うファン対して

「だろ?オレすごいんだよ。」

と言ってしまうのだ。

自画自賛とはこのことである。

なんて言っているが、かくいう私も

「面白いね。」とほめられたときには、

「だろ?」

と言ってしまう。

ウケ狙いとかではなく、本気で言う。

自分の中の武藤さんが出てきてしまうのだ。

「彼女いそうだけどね。」

と言われたときも、武藤さんは現れる。

「だよな?オレに彼女いないっておかしいよな!」

これ、もう何度言ったことか。

そこから察するに、人それぞれではあるが、

「褒められて当然な自分」というものを持っているはず。

それこそが「自分の中の武藤敬司」である。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!