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11月12日は「アジアのパレットの日」

こんにちは。JPR広報部の有賀(あるが)です。
このところ秋風が冷たいなぁと感じる今日この頃ですが、初秋のこの11月12日は「アジアのパレットの日」がやってきます。

この記念日、わざわざ「アジアの」がついています。
なぜかというと、ちょっと前まで日本だけのパレットの日が別にあったからです。
少々話は長くなるのですが・・・

1:ちょっと前までパレットの日は8月10日だった

日本以外の国で記念日が盛んなのかどうかは分からないのですが、日本では記念日を制定して、記念日をキックにPRすることって割とよくある気がします。
私がJPRに入社して数年、2007年に一般社団法人日本パレット協会(JPA)が、「パレットの日」を8月10日に制定しました。
「810」と「パレット」の語呂合わせで制定されていたんですね。
この時は「アジアの」がついていません。
物流のパレットは知る人ぞ知る的なアイテム。
とにかく、絵の具のパレット(palette)ではなく、物流のパレット(pallet)を知って欲しい。という切実な願いで記念日を制定して宣伝を開始したそうです。
当時のJPAさんは、パレットの日・8月10日にあわせてさまざまなPRをされていて、私も会員企業の一員として、毎年行われるさまざまなイベントに参加したことを思い出してきました。


2:パレットも記念日も国際協調

以前の記事「あらためてパレット標準化を考えてみる」で、パレットの標準化がなぜ必要なのかを投稿しましたが、これは日本国内だけでなく輸出入の場面でも当てはまる考え方です。
日本国内で標準パレットの11型(1100㎜×1100㎜サイズのパレット)に商品を積んで運んで、仮にそのまま輸出したとして、納品される国では使われているパレットのサイズが違うという理由で商品を積み替える(人力で積み替えることもある!)となると、相当な時間と労力の無駄使いですよね。
東南アジアの各国は比較的、11型と12型(1100㎜×1200㎜サイズのパレット)が普及しているから、このふたつをアジアの標準パレットにしよう!そして、相互利用を促進しよう!という目標をもって2006年に設立されたのが、アジアパレットシステム連盟(APSF)
日本パレット協会(JPA)もこのAPSFに設立時から加盟しています。

ここまで書くと、だいたい分かっちゃうと思いますが、
APSFでも標準パレットをどうやって宣伝するか。を討議するうちに、JPAがやっていた記念日PRの手法をAPSFでも取り入れることにしたんだそうです。
だけど、日本語の語呂合わせ、パレット≒8月10日なんて日本人・日本語が堪能な方以外分からない。(それはそうだ。苦笑)
それに、8月は夏休みだ。休んでいる人も多いからPRしても目に触れる機会が少なくなる(言われてみればその通り。苦笑)

じゃあ、11型と12型というサイズの数字から、記念日も11月12日にしましょう。となったわけです。

ちなみに、、、海外では、11月12日という日付は、12/11 と表記しますよね、なので、12月11日(表記上は11/12)も候補だったらしいけれど、最終的に11月になったんだそうです。

APSF会員でもある日本パレット協会は、足並み揃えてパレットの日を8月10日から11月12日へ自主制定し直しました。
というのが、2012年の話。


3:まだまだパレットはニッチだけど

11月12日をアジアのパレットの日として、日本記念日協会へ登録し直した日本のパレット協会は、日々パレットの認知度向上のために様々なPR活動を行っています。
アジアのパレットの日のPRだけでなく、小学生向けのコンテンツを作ったり、教科書にパレットを載せていただく活動をしたり、Youtubeチャンネルを開設したり。
そして、今年のアジアのパレットの日は土曜日なのですが、記念日の前日・11月11日(金)にはオンライン記念講演が行われます。
事前予約制・先着500名なので、ご興味がありましたらこちらからお申し込みされてはいかがでしょうか。

こうつらつらと書き連ねてくると、JPA会員企業である私たちJPRも、物流のパレットの認知度向上に向けて頑張らなくてはなぁ。。。とあらためて思いました。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。