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高校時代の恋③

私の部活は高1の夏が過ぎても忙しかった。 部活に没頭した。 あれから何度か他の男の子に遊びに誘われた。 揺らぐ時もあった、でも心のどこかに彼がいる。 だから、誰とも付き合えない。 彼が大好きだったから。 部活に没頭している間に高校1年生が終わった。 成績優秀、部活も選抜メンバー。 頑張った。 気を紛らわせるために。 彼のことを考えないために。 高2のクラス発表。 この日も部活だった。 体育館での練習。 新しいクラスを見れるのは昼休憩。 自分の名前を見つける。 次に

    • 高校時代の恋②

       4人で遊びに行ってから、彼と以前より仲良くなれたと私は思ってた。 でも、学校で彼と話すことができなかった。 私はいつも相手から話しかけられるのを待つ。 それしかできない受け身な人間だ。  数日後、彼ではないもう1人の男の子からLINEが来る。 「花火一緒にいかん??」 私は、この誘いを利用してもう一度彼と遊ぶ機会を狙った。彼しか頭になかった。 「前の4人でいこうよ」と返事をした。 LINEが返ってくる。 「あいつ無理らしいから2人でいかん?」 そして気づいた。

      • 高校時代の恋①

         私は家から電車で1時間かかる高校へ入学した。 ただ入りたい部活があったから、この高校を選んだ。  彼との出会いは入学式、同じクラス。 初めて話したのは授業のペアワーク。 英語の授業。 彼はめちゃくちゃかっこいい、だから話しにくかった。変にドキドキする。 カッコイイクラスメイト、私が仲良くなれる隙なんか何もない、生きてる世界が違うとすら思っていた。  そして、学校行事、「遠足」。 彼と班は別々だった。 バーベキューをした。 今でも私とは違う班で楽しく会話してる彼

      高校時代の恋③