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中平窯 西川智成さんと

小代焼 中平窯、西川智成さんの個展『小代焼中平窯のうつわ展』へ。

以前から、西川さんのnoteで小代焼や焼き物にまつわる記事を拝読しており、先日、大阪で開かれた個展をお訪ねしました。

記事や映像で見慣れていたはずの「青小代」は、実際に目にすると想像以上に透き通って見え、燃える窯の火の中から、透明感と深みを兼ね備えた青色が生まれてくることに感動しました。それぞれのうつわには、あたたかい丸みがあり、職人の作品に対する敬愛が伝わってくるように思いました。

一目惚れした徳利は、丸みのある胴とその居住まいが愛らしく、眺めていると、青が藍になり、紫になり、ふとそれらが透明になって地の土の色が目に飛び込んできたり...と、色のうつろいとともに、ゆったりとした時間が流れてゆきます。

青小代のほかにも、小代焼きには白小代という昔から「滝の白」と呼ばれている潔い白のうつわがあります。個展には外国からのお客さんもいらっしゃったそうで、その方が「これはまるで滝のようですね」とおっしゃったと、お聞きしました。

自然に身をまかせ、自然に倣い、ものを生み出す日本の工芸は、それゆえに世界にも開かれていることを教えてもらったように思います。

個展は6月9日(日)まで、大阪本町『dandelion』で開催されています。




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