ハイドロリリース行ってきました。
ご存知ハイドロリリース、行ってきました。
うそうそ知りませんでしたハイドロリリース。
でもなんかテレビでも取り上げられたりしてるみたいですね。
筋膜に生理食塩水を注射して癒着を剥がす、というものです。つまりあの多分いわゆる「筋膜リリース」のすごいやつ。
ことの起こりは1ヶ月ほど前、某SNSで某医師先生が、某別の医師先生の肩こりのお悩みに対して「自費診療だけど」とハイドロリリースをおすすめしておられました。
私はnoteでもことあるごとに触れてきております通り、ガッチガチの肩凝りガチ勢なので、肩こりに効くものにはすぐに飛びつく習性があります。他人様へのおすすめ情報もすかさず自分のものとするジャイアンばりの手際の良さで、即予約を入れました。
そして待ちに待つこと1ヶ月、ついに行ってきました。
そのクリニックは待合室が広々としてして、しかも窓に面して、よくあるカフェのカウンター席みたいなテーブルがあり、さらにWi-Fiや確かコンセントまであって、快適待ち時間に凄く気を配っている感じでした。テーブルがあるので問診票も書きやすい。待っている方も、みなさんマスクをきちんとしておられるし、安心です。とても良い雰囲気。
本当は、ハイドロリリースに効果を感じたら教えてあげたい人がいたんですけど、その人は本当はいい人なんだけど見た目の治安が非常に悪いので、この穏やかな病院を紹介するのはやめておくことにしました。n本木(地名に対する偏見が含まれているため伏せ字にしています)あたりにでも別の病院を探してあげよう。そのくらい雰囲気の良い待合室。
そして問診票に「肩、首、腰の凝り」みたいなことを書いて、そして最後の方によくある「当院を何でお知りになりましたか」的な質問に、「インターネットで」でもよかったんですけど、ちょっと考えて「SNSで」とフワッとした答えを書きました。自力で検索して見つけたわけじゃないし…。こういうアンケート割と真面目に答えちゃうタイプです。だからと言って、「誰から」みたいな具体性を出さないラインで調整しました。
先生に「ここはネットで見てこられたんですか?」的なことを聞かれ、「はい」で終わりかと思いきや
「検索とかされて?」
問診票のその部分、よく見かけるけど、診察のときに対面でそこを問われたの多分初めてです。
妙に動揺してしまい、
「いやあのその某先生が…ゴニョゴニョ」問診票の慎重さはどこへやら、あっさりと自供する容疑者。
かなりウケている先生と看護師さん。
「お知り合いですか?」
「イエイエゼンゼンゼンゼン!ただSNSで拝見してハィ」
そう、私は隠し事と準備したごまかしは得意だが、面と向かって聞かれるとすぐゲロっちゃう、あるいはキョドっちゃう人間なのです…。頭と心が弱いのでしょう。ぴえん。
そして本当の問診から治療へ。初っ端で動揺したので、以下の記憶が全て曖昧となり捏造も含まれるかもしれません。
肩と腰はどちらが気になるか?
酷いのは肩こりだけど、最近は痛みは腰の痛みの方が気になる。
肩凝りはいつごろから、病院にはいったか?
20年くらい。最初は病院に行って胸郭出口症候群といわれた。当時は腕に痺れなどもあったけど今はそこまでではない。
「最近は腰が」の最近ってどのくらい?
最近って言ってもなんだかんだ(老いにより体感時間が短くなっているけど、よく考えたらもう)10年くらい
お仕事は?
事務職です
何か体を動かすことはしているか。何を?
しています。ピーーーー(プライバシー保護のため一部音声を変えています)を。
問診の後、ちょっと触れてみたり、首を動かしたり、前屈後屈捻るなど腰を動かしてみたり、足踏みしたり。
「ピーーーーだから動きはそんなに問題ないですね。」
そうなんです。意外と可動なガチガチなんです。そんなに酷くなさそうな雰囲気。ガッチガチのガチ勢のつもりだったけど、肩凝りで病院にくるみなさんの中ではまだまだヒヨッコというところなのでしょう。
で、まずは椅子に座ってエコーを確認。
「この白いところが筋膜です。あ、でも結構分厚い…」
「ストレスを外に出さないで溜め込むタイプがこういう肩をしている」
あ、それ鍼灸でも言われたことあるー。今そんなにストレスのある生活をしてるつもりないんですけど、世の中のトンデモない傍若無人マンの皆さんに比べたらもしかして無意識にすごく我慢してるんでしょうか。問診票のアンケートに真面目に答えちゃう感じがわざわざいしてるんでしょうか(違います)
いざ注射。エコーを見ていると白く集まってたところに液体が入って、みるみるうちに剥がれます。プチプチプチプチみたいな、ペリペリペリみたいな。
YouTubeで動画探してきました。
「おもしろーい」
「あ、思ったより固い…2、3回くらいかかるかもしれないですね。やっぱり20年の蓄積は…ゆっくりはがして行った方がよさそう」
とか何とか言われました。
あ、やっぱり…。そういえば私の肩、昔からそういうとこあるかもしれない。体格のせいなのか何なのかわからないけど、それをほぐす職業の人みんなちょっと「想像と違った」みたいなリアクションになるとこある…
「でも肩甲骨が下がったのわかりますか」
ほんとだ!肩が下りた感じする!っていうか、右が下りたから左が上がって感じる!
「わかります!」
続いて左。
「あ、でも左は右よりは素直に剥がれますね……でもやっぱり固いな」
そして診察台にうつ伏せになって腰に打つために立ち上がったところで、
「あ、ここにもあるじゃん」
先生、肩に他にも打つべきガッチガチの場所を見つけてしまいました。多分前側の鎖骨の窪みあたり。
そうなんですよ。鎖骨の窪みが鎖骨の硬さなんですよすみません。
横になってみると、腰も打つべき箇所の候補が2箇所になって、ちょっと迷って結局どうなったかいまいち把握できませんでした。一本を2箇所に分けたかもしれない。
「固い…よく頑張りましたというしかない」
「イタイ!」
治療等の痛みは原則心の中または小声で処理するタイプですが、思わず声がでました。注射自体の痛みプラス深めに鍼打った時みたいな響く系の痛みがさぬ加わって。大声リリース。
立って腰を回してみると、自然にさっきより後ろまで回る。おーすごい!
で、今回のところは終了です。
「何回かやったらよくなると思います」
先生、さっき確か「2、3回」って仰った記憶が朧げにあるんですけど、もちろんただの言い換えだと思うんですけど、もしかして、相次ぐ「固い」の発見に何回かかるかはちょっとお知らせできないみたいになってませんか?ナンチャッテ深読みしすぎですね!いっけない!そんなことだから肩凝っちゃうのかしら!ウフフ!
帰り道の感じは、確かに何だかいつもより軽く、かつ肩が下りてるって感じ気がする。腰からくる脚のだるさみたいなものもそんなに感じない気がする。
そして、帰り着いてからは左肩は何となく楽、右肩は「ガッチリと固めて封印されし痛みが解き放たれてむしろ痛い」みたいな感じと「でも何となく楽」の両方を感じていました。痛みはその後なくなりましたが、起きてるだけで肩が凝るタイプなので、下りたぶんの肩をまた一から積み上げていこうという強い意志を感じています。
書きながら思ったんですけど、この感覚は後ろ側が剥がれて肩甲骨が下がったことによって、剥がれていない前側が後ろに引っ張られているみたいな感覚かもしれません。
先ほども書きましたが、鎖骨の窪み周辺の、胸鎖乳突筋だか斜角筋だかわからないですけど、その辺りが結構硬くて、押さない限りは痛みはないんですけど、ちょっと負荷がかかると、圧迫感というか、ものすごく優しめに首絞められる感じになるのですが、その感じがしています。でも背中側の肩はやっぱりいつもより楽な気がする。肩を自分で触った時の、張り感が減っていて、なんか肩ちょっと薄くなった?みたいな感じ。
そして、腰は、途中までなんだから「注射そのものの痛み」が残ってる感じがあったんですけど、それも次第に消えて、いい感じ。「絶好調!」とまではいかないけど、下半身の疲れが気にならない感じです。
そして一夜明け、目を覚ました瞬間
(おぉーーー!)
劇的に!というほどではないけど、すごく楽。ストレッチポールをご存知でしょうか。
この上でゴロゴロすると、筋肉がほぐれて緩むやつ。
これで背中ゴロゴロすると、やはり肩甲骨が降りた感じになって、横になった時に背中がピッタリと床につく感じ、なんなら若干沈む感じがして、低反発マットレスに横になってるような気分が味わえるのですが、その感じ。背中全体が支えられてリラックスしてよく眠れた感じで目が覚めました。
最近、おそらくスマホなどの使いすぎかなっていう感じで寝起きに手が痛いのですが、手の寝起きも気のせいかいつもよりは滑らか。腕がゆっくり休まりましたって感じ。
(なお心配性の私は「手が痛い」だけで念の為心配し、まあ多分違うだろうと思いながらも、前回の健康診断の際にナントカの血液検査をオプションで追加して、異常なしを確認して、「これは本当にちゃんと意味あるヤツなのかな」って思いながら何もわからないままに安心したつもりになっています。)
肩を触ってみると、肩のゴリゴリが一回り小さくなっていて、何というか今まで手が届かなかった、1段階奥のガチガチにアクセスが可能になった感じがします。
ヨギボー枕から下りている時は大抵横向き寝になっているのに、仰向けのまま枕なしで寝ていて、でも肩がしっかりマットレスに付いたせいか、首の後ろの空間がそんなに開かなくなってて辛くない。というか、ヨギボーが高すぎて合わなくなっている…。
すごく快適な寝心地。でも、起き上がったら絶対に鎖骨側が辛くなってくるだろうな。起き上がりたくない。快適なままマットレスを背中に貼り付けていたい。そんな感じでした。
と書いている間に、ちょっと鎖骨周りの張り感を休めたくて、横になってみたんですけど、気がついたら2時間弱経っていた。ベッドが「人間をダメにするベッド」に変貌しています。ダメ人間2度目の寝起きです…。「よく眠れた」ハズだったのに、またよく眠ってしまいました。まだゴリゴリはしてるんですけど、なんか肩周りの「寝てる間に休まる」というのが回復している感じ。寝て起きたら余計に疲れてるみたいな感じじゃない。
そして今まで肩こり予防みたいな「肩を回す運動」的なことをした時に、ゴリゴリッとか言って、「あれ?骨同士がぶつかり合って削れていませんか?」みたいな音がしていましたが、あいつは骨ではなかったことがわかりました。
しかし、これは気のせいかもしれないのですが、でも気のせいではないと思うのですが、何がすごいって、肩に関しては、注射の効果が及んだであろう範囲しか全然ほぐれてない。肩甲骨が下りて、姿勢が正しくなったから、他もちょっと良くなるみたいなこともあるかななんて思ってましたけど。今んとこまだ全然。アクセス可能になった一段階奥のガチガチも鎖骨周りの諸々のガチガチも、力の限りガチガチ、そっちのガチガチが際立って感じられて辛い。
一方腰の方は、そんな細かいことをああだこうだ考える程でもなく、シンプルに、いつもより楽。普段腰から多分大臀筋にかけて張っていて、それが股関節の前側に響くみたいな感じで、マッサージしても、してる時は気持ちいいけど、そんなに改善はされない感じだったんですけど、その感じが一回り軽減されてそんなに気にならないレベル。マッサージしても回復につながる雰囲気。
次回の治療まで、このほぐれた部分だけでも維持できるよう頑張ります。
ちなみに、私が行ったクリニックは自費診療で生理食塩水のみを打つ(と思う)のですが、世間では少量の局所麻酔を混ぜることで保険適用という大人の手法を採用しているクリニックが多数あるようでございます。
検索で見つけた、何となく説明が詳しげな(かつ若干情報番組のWEBサイトみたいな雰囲気が漂う)クリニックのサイトを貼っておきます。
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