富士登山はしていません。

先日、バルスオキシメーターを買いました。(もう話が長くなる予感しかしない)

ずっと買えなくて、ワクチンも打って、感染者数も落ち着いて、もう今さらいいかな…と思いかけていた矢先のこの現状。

「オミクロン株は肺炎は少ない(でも他の症状でヒドイこともあり得る)」みたいな話も聞くけれど、「少ない」は「ならない」ではないですし、市中にデルタがゼロになったわけでもなさそうですし、一応あってもいいかな、と。それに、うちには高齢者もいますから、もしかしていずれ別の理由で「あって良かった!」って思うこともあるかもしれない。だから買っておきました。念のため。あくまで念のため。

買った時点では、noteに書くつもりは全然ありませんでした。

でも「念のため念のため買いました」みたいなことを、Twitterで呟いたところ、

・何種類買ったのか、それぞれ何枚仕立てなのか。重さは。
・「念のため」が二回あるので、2種類は買ってる

など、おかしな予想屋さんたちが出現しました。

(ご参考)

やだ、お茶目さん。マスクじゃないから。「パルスオキシメーター」っていう名前のマスクじゃないから。一旦落ち着きましょうか、みんなで。

マスクはね、いくつ買おうと、いずれは消費できる(一部スポンジへの用途変更あり)消耗品ですけど、パルスオキシメーターは備品ですから。しかも体温計くらいなら一人一個持ってても、まあギリ「アリ」かなって思うけど、パルスオキシメーターですよ?病気にならない限り出番は来ません。一家に一つでは?

重さだって、わざわざ量らなくても、きっと製品仕様に書いてあるし、顕微鏡で拡大する意味も特にないし。

それに、一時は欠品しまくって買えなかったようなものを、いくら今なら買えるからって、必要もないのにいくつも買ってしまう、私がそんな人間だと思ってるんですか?

ごめん、買ってた…。薄々お気づきかと思いますが、そんな人間でした。ごめんなさい。

でも重ねて申し上げますが、note書こうと思って2台買った、ということでもなく、今のうちに買い占めてやれ!ウッシッシ!でもなく、私は以前お伝えしたとおり、

どちらかといえば些細な送料をケチって、その結果無駄遣いをするという、愚かな方の人間

であると同時に、実は

「良さそうなものが2個あるとき、どうしてもどうしても決められなくて2個買っちゃう、優柔不断に愚かが混ざった方の人間」でもあるのです。いくら子供がいないからと言ってもね、もうちょっと建設的なお金の使い方ってあると思うんですよね。呆れて物も言えません。

でも、なんならもう一個、オムロンも売ってて、危なく3個いっちゃうとこでした。でもすごく高くて、その高さの理由が「Bluetoothでデータがどうのこうの」みたいなことっぽかったので、思いとどまることができました。パルスオキシメーターは転売防止のために、フリマアプリとか出品が禁止されていますし、買い過ぎは危険です。

でももし価格の理由が「精度」だったら危なかった。オムロンすごそうなイメージあるし。でも、考えてみたらそんなわけないですね。指挟んでナニカをナニカする機械なんですから、精度って言っても限度ありますよね、きっと。

まあうっかり2個買っちゃったくらいなら、一個親専用って考えればそう不自然でもないかな…。ね? 誰かが困ってたら貸してあげられるしね??

正直、「2種類はある」って予想をされて、「∑(゚Д゚)なぜバレた!怖い!」って思いました。念のためを2回書いたのは、「あくまでも念のため」を強調しただけだし。普通の人間は2個買わないと思うし。(お馴染み妖怪人間目線)

でもバレちまっちゃあ、仕方がねぇ!

というわけで、今、こうしてnoteに書いている、というわけなのです。

でもね、noteに書くということになると、不足しているものがあります。マスクで例えるなら、ウレタンマスク。それをパルスオキシメーターに置き換えると、

そう、安い海外(オブラート)メーカー製です!

ハイ、3台目。これはね、このためだけに買いました!(皆さんご一緒に)けなげ!!(ううん、バカ)

やっぱり、3個はないと色々都合悪いですよね。

2個の意見が違ったらどっちが正しいの?とか。逆に2個ともあってても、まあ国内メーカー販売のそこそこ値段するやつなら当たり前じゃね?ってなるもんね。だからもう一個買いました。絶対怒られると思うので3個目はあまり使わないバッグの中にでも隠しておこうと思います。小さくてよかった!もしくは携帯用にしてもいいかもしれませんね。道端で誰か呼吸困難になってること、あるかもしれないし。そんなの今まで一回も見たことないけど。

では開封していきましょう

まずはお値段ソコソコの国内メーカーだけど中国製造のドリテック!(ヨドバシで買ったんだけど、7130円でした。Amazonの方が安かった!失敗!)

箱を開けてみますと

こんな感じ。三つともストラップついてるんですが、使う意思が無さ過ぎて写真に収めるのを忘れました。

製造元は中国のcontec medical systemsという医療機器メーカー。単4電池2本ついてます。怪しい海外製の電化製品には、見たこともない電池が付属していることが多いですが、中国製といえどもさすがは国内メーカー。電池は安心のmaxellです。

ちなみに今ググってみたら、国内で初めてアルカリ乾電池作ったのmaxellなんですって!(この電池はMADE IN CHINAですけど)そして

「マクセル」の社名は、創業製品である乾電池のブランド名『Maxell( Maximum Capacity Dry Cell=最高の性能を持った乾電池)』に由来します。

ご存じでした?

続きまして大本命のコニカミノルタ。

何が大本命かといいますと、まず高い!(でもこちらはヨドバシの方が14480円でお安かったので、お買い求めの際は、お近く、またはネットの家電量販店まで。)

そして、燦然と輝くMADE IN JAPANの文字。もう信用しかできない。


開けてみるとこんな。

ご覧ください。やる気が違う。なんてったって取扱説明書が冊子です。取扱説明書を名乗りながら、「取り扱い」のみならず、どうやって測定し、どういう計算をしているのか、計算式まで含む技術解説、肌の色(人種)の違いによる臨床試験結果まで掲載されています。「始業」時と「終業」時の点検項目まで載っていて、完全にプロ仕様です。私なんかが買ってしまって申し訳ありませんでした。製造ももちろんコニカミノルタ。そして電池は1本。安心のパナソニックです。

そして最後、yuwell(読み方すら分からぬ)

私が買った時は3880円だったのに、既に値上がりしています。さすがAmazon。

鋭い方はお気づきになったかと思うんですが、左側に置いてる紙、これドリテックのやつでした。間違えて一緒に撮ってしまった(なのに撮り直さない)。多分「管理医療機器」には入れないといけないことになってるんじゃないかと想像しますが、このLOViTALの分は、取説の中に一緒に記載されていました。

製造はJiangsu Yuyue Mdcl Eqpmnt & Spply 、通称yuwell(多分)です。電池は2本。DMEGC製!……ごめん、知らない。案の定怪しげな電池…かと思ってググってみたら従業員数19000人、なかなか大きな会社でした。安心してください(私が) 
 
では、電池を入れていきますね。

そこから????電源じゃなくて電池から?

まあそうおっしゃらずに、ちょっと見てってください。

まずコニカミノルタからいきます。

うん。まあそうだよね。という感じ。普通です。

続いてドリテック。

どうですか。明らかに安くなりました。なんだかペラペラパキパキしてるし。見るからに安普請。コニカミノルタが鉄筋のマンションなら、ドリテックは鉄骨アパート、といった趣です。

そして、yuwell。

同じく安普請。でも一瞬ね、あれ?ドリテックの方がペラペラ感強くない?って感じもするんですよね。並べてみましょう。

左がyuwellなんですが、線見えちゃってる。木造アパートレベルの筒抜け感があります。なんだか壊れやすそうに思えます。MK5 (全く世代でさえない死語)って感じ。断線的な意味で。マジで切れる5秒前。赤と白の線が見えているので、間違った方が切れると爆発するのかもしれません(しません)そして、電池の向きは、ビヨンビヨンのバネの方がマイナスっていう私の中の常識を覆し、向かって左はバネ側がマイナス、右はバネ側がプラス、となっております。

鉄筋マンションことコニカミノルタは、本体の大部分の素材がポリカーボネートです。ポリカーボネート、それは

透明性・耐衝撃性・耐熱性・難燃性・寸法安定性などにおいて、高い物性を示す。耐衝撃性は一般的なガラスの250倍以上といわれる。
Wikipedia

つまり、とっても頑丈だよ!ということですね。この点を見てもプロ仕様。病院や施設なんかで使ったら1日100回くらい硬い床に落としそうですもん、私なら。

yuwellはABS樹脂。

ABSも耐衝撃性にはそれなりに優れたプラスチックなのですが、ポリカーボネートは衝撃に対する強さを最大の強みともするプラスチックであり、ABS樹脂よりもこの点で優れているといえます。
https://www.toishi.info/sozai/plastic/pc_abs.html

ドリテックは説明書を100回くらい(もちろんこれもウソ)ひっくり返しながら探したんですが、素材の記載をみつけられませんでした。yuwellとおなじような感じなので、ABS樹脂かもしれません。

これがマスクなら「では実際に落としてみましょう」って言うとこですけど、さすがの私もそこまで愚かではありません。壊れたら1個3880円〜トータルで最大20000円越えの損失です。いずれ必ずうっかり落とすでしょうから(その程度には愚か)耐衝撃性の報告はそれまでお待ちください。

ちなみに、取説には耐用年数の記載があり、全て自社認証ですが、

ドリテックは4年。

yuwellが5年。MK5のくせに5年。意外と長い。でも、「製造日から5年」って書いてあります。使わなくても寿命が縮むのかな…。製造日からって、いつだよ!と思ったらちゃんと箱に書いてありました。2021年12月、賞味期限は2026年11月です。

コニカミノルタの耐用年数は圧巻の6年です。しかもこれはガッツリ業務使用を想定しての6年でしょうから、もっと持ちそうな予感がしますね。

どうですか、電源も入れてないのに、4000文字。ここまでの冗長さを乗り越えて来た勇者しか真の情報を手にすることはできないのです。

では測ってみましょう。何度か測って、指を入れてから数値が安定するまでの測定時間とほぼ同条件での測定値を書いていきます。ちなみに時間の測定は、ストップウォッチ…などではなく、そこそこ正確な私の口頭カウントによるものです。

コニカミノルタ
測定時間:5〜7秒(ただし指入れにより自動で電源が入るので起動時間も含む)
測定値:98〜100%(測定範囲0〜100)

写真は横向きだけど、私は酸素充分!元気いっぱい!

続いてドリテック
測定時間:5〜10秒(+起動時間1秒未満)
測定値:96〜98%(測定範囲35〜99)

写真は横向きだし1低いけど、まあ妥当な値。

そしてyuwell
測定時間:5〜7秒(+起動約2秒)
測定値:97〜99%(測定範囲70〜100)

意外にも!コニカミノルタと一致しています。

そして、ご覧ください、画面の向き。今、三つとも右手の中指を入れた状態で、私の手を写さずに写真が撮れる向きで撮りましたが、コニカミノルタとドリテックは、画面の向きが看護する人が向かい側から読みやすい方向に数字が向いています。つまり自分で読むときは、手のひらを上にして、自分側に指先を折り曲げて読むという形になりますが、yuwellはなんと、画面が360度回転します。

3機種とも、数字の横のインジケーター的なもので、脈拍の強度がでているのですが、yuwellは横向き画面のときは、それが、波形でも出ています。なんの役に立つのか知らんけど。

というわけで、コニカミノルタが最も高く数値が出て、yuwellがそれと同じ又は1低く、ドリテックが1〜2低く出るという感じになりました。

感覚&推測ですが、コニカミノルタが他の機種より僅かに挟む力が強い感じがします。そして最も外の光が測定部に当たりにくい作りになっていると思います。逆にドリテックは最も外の光が入りやすい形状です。そのあたりで違いが出ているのかもしれません。

また、挟む力の関係か、コニカミノルタは「体重30kg以上の成人又は小児」、ドリテックは「使用者の体重はおよそ25kg以上」、yuwellは「成人および体重20kg以上の小児」と記載されていて、どれも「乳幼児には使用しない」となっています。

指を挿入する部分の素材ですが、コニカミノルタには「指滑り止め:熱可塑性エラストマー(ポリエステル系)」という記載があります。エラストマーっていうのは、

エラストマー(elastomer)とは、英語の「elastic(弾性がある、伸縮性がある、引き伸ばされても元に戻る)」と「polymer(重合体)」を組み合わせた造語であり、すなわち、弾性を持った高分子の総称のことである。例えばゴムがこれに当たる。
Wikipedia

ボールペンのグリップとか、Apple Watchのバンドとか、ああいうゴムっぽい柔らかいやつのことですね。でも、触ってみたところ上部(爪側)にしか使われていないように思います。

一方、ドリテックは具体的な記載はないものの、「ゴムアレルギーの方は使用しない」とあり、ゴム的な何かが、指挿入部に全体に使用されています。yuwellも「シリコーンゴム」が同じく指挿入部全体に使用されていますので、挟まれ心地は全体として中国製の2機種の方が優しいかもしれません。とはいえ、「強いて言えば」程度の話であり、コニカミノルタも健康な成人であれば全く気になるようなレベルではありません。

また、画面の表示は、ご覧の通りコニカミノルタが古き良き液晶(暗いところではバックライトが点灯)、ドリテックは記載がないのですが、ご覧の赤色のヤツ、そして、yuwellが安さの割に生意気にも有機ELディスプレイです。電池の本数の差は、ディスプレイの消費電力の差のような気がしますね。

高齢者などの個人利用を考えると、もしかすると中国製2機種の方が、肉眼では見やすいような気もします。ただし、yuwellは向きによって表示が回転するという便利機能が付いているので、高齢者が自分で読む場合、脈拍と酸素濃度を読み違えたり、上下逆に読んだり、かえって混乱するという可能性もあるかもしれません。

しかも、「肉眼では」と書いたのには理由がありまして、先程、外の光が入る環境で写真を撮ろうとしたところ、

映り込みコワイコワイ…

肉眼ではちゃんと見えているのに、写真を撮ろうとすると文字が欠ける、という現象が発生しました。怖い。そういえば、マスクの重さ測った時の写真も数字見えてませんでしたよね。ドリテックは数字の一部が全く写らない、yuwellの方は、スマホのカメラを通してみると一定のリズムで黒いバーが下から上に流れていく感じになってしまいます。

なので、
・経過管理のために写真で記録したい
・SNSで闘病つらいアピールして励ましてもらいたい
・遠方の家族に状況を伝えたい
などの理由で写真を撮る必要がある場合、光の加減によっては、苦しい中で写真が撮れる角度や場所を探して四苦八苦することになりかねませんので、シンプルなデジタル液晶をおすすめします。なんでこんなことが起きるのか、理系のすごい人、あるいはカメラに詳しい人なら、解決できるのかもしれませんが。

と、いうわけで、この3機種の中では

・精度や耐久性を追求するなら(実際の正確性はわかりませんが、感覚的には)コニカミノルタ。ちなみに仕様では、全て精度は酸素飽和度70%以上の場合±2%と書かれています。70%以下は規定なし。
・小さなお子さんへの使用が考えられる場合はドリテックかyuwell
・高齢者が自分で使用する場合は、画面が回転しないコニカミノルタか、ドリテック。見やすいのは多分ドリテックだけど、自動電源オンで使いやすいのはコニカミノルタ
・写真を撮るならコニカミノルタ(意図せずして撤退したカメラ事業っぽさ出てしまった)

がおすすめかな、といったところでしょうか。

総合的にみて、測定値に多少の差はあるけど、価格の違いは主に作りや耐久性にあるみたい。一時的な家庭での使用は、「医療機器認証済み」であれば、安いものでも問題なさそうな気がします。

個人的にはやはり最高値のコニカミノルタが気に入りましたが、意外にもドリテックよりyuwellの方がバランスの取れた良い機種なのではないか、と思いました。正直ゴミかと思ってた(コラ!)

さてここで、全国約一名の方が待ち望んでおられた、重さを発表いたします。

電池抜きの重さですと、

コニカミノルタ30g
ドリテック23g
yuwell34g

となると、もう勝敗は見えましたね。ご覧ください!

勝敗は見えましたが数字は全然見えません!

上から41.5、45.1、56.3です。コニカミノルタの勝利。そりゃそうですよね。電池一本分違うんだもの。

ちなみに製品仕様に、コニカミノルタだけが「電池込み」よ重さを記載していました。なんとなく誠実な感じしますね。

最後に、愉快な予想屋さんの中に、酸素飽和度を下げるために富士登山を期待する方がおられましたので、今日の午後、30分ほど行って来ました。写真を撮ったんだけど、私の血中酸素濃度を揃えることができず、同じ条件では撮れていません。しかもブレブレのボケボケ、すみません。

84、88、86。80台まで下がってもちゃんと計測されます。当たり前だけど。

もちろん富士登山はしておりません。スポーツジムです。

コロナ前には通っていて、コロナ禍以降2回しか行っていないのに無駄に会費を払い続けている、酸素が薄いジム。標高2800m前後の酸素濃度の設定になっています。(備え付けのパルスオキシメーターがあり、血中酸素濃度が下がりすぎないように5分に一回計測します。)心配性の私は、その効果と安全性を完全には信じていないのですが、とっても通いやすい場所にあり、とっても通いやすい規模(極小)で、とっても通いやすい雰囲気、とっても通いやすいトレーナーさんなので気に入っています。正直酸素は普通にしてもらって構わない。

ずーーーっと行ってなかったのに、感染者激増の今行くのはどんなもんかと悩みましたが、極小ジムで予約制なので、他のお客さんがいない時間を狙って行ってまいりました。今日はトレッドミルでテクテク歩くだけ。この日のために正月に太っておいたと言っても過言ではありません。

ちなみに、ご覧の通り血中酸素濃度が80台になっていて、普通は苦しいはずなのに、全く苦しくはなりません。不思議ですよね。ハッピーハイポキシア!(多分違う)

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