中国版PRODUCE101「Chuang2021」日本人アイドル練習生が大ブレイク!日本の芸能業界はコンテンツ産業の再輸出で経済発展を狙うべき!

日本の映画やアニメ、TV番組、ゲーム、書籍などのコンテンツは海外でも絶大な人気で、その市場規模は米国に次いで世界第2位の約12兆円にも及んでいます。(経済産業省,2012)

韓流ブームが巻き起こした経済効果は誰でも模倣しようとしているものだと思います。

中国では、90年代から「東京ラブストリー」、「一つ屋根の下」、またスラムダンクやセーラームーンが放送されたことにより、日本ドラマや日本アニメのブームが続いていました。それがきっかけとなり日本に憧れていた中国人もたくさんいました。今でも「陰陽師」は未だに中国では映画になるほど人気のIPであります。

その後、政治関係で日本のドラマや音楽が中国市場から消え、代わりに韓流スターがブームになりました。90年代生まれ(90後)の中国若者たちは韓国への興味が深まり、韓国企業は中国での韓流ブームにのり、韓国芸能人を起用し、商品、観光まで爆買という仕掛けに成功しました。

近年、中国で有名な芸能人と日本芸能人が共演することにり、少しずつ有名になっている日本人の芸能人もいます。

「歌手2020」に出演したMISIAさん、人気歌手周傑倫(ジェイ・チョウ)のMVに出ていたことで、一気に中国市場で名前を上げてきた三吉彩花さん、映画「唐人街探案3」に登場した妻夫木聡さんも中国映画業界での認知度が上がってきています。

このような芸能人が有名になってきてはいますが、韓国の芸能人や中国現地の芸能人と比べて、まだまだ中国の世論になるほどの影響力がなく、Weiboトレンドワードランキングに乗ることもまだ少ない状況です。

ですが、2月17日から始まった中国版PRODUCE101と言われている「Chuang2021」は初めて中国人以外のアイドル練習生を招待しており、日本から総勢17名が参加しています。

画像2

第一話、第二話が終えた時点で既にAVEXのIntersectionとWarpsが大ブレイクし、特にIntersectionのMika、WarpsのSantaはプロのパフォーマンス力で会場を沸かせ、中国人ファンの心を掴みました。また中国SNSであるWeiboのアカウントをはじめ、インスタグラムアカウントも中国人のフォロワが急増し、今でも続々と増えつづけています。ヤフーニュースによるとIntersectionが2019年出した曲のMVが急に500万再生突破したことで、大ブレイク中です。

画像3

この「Chuang2021」で日本人アイドルの大ブレイクが、今後の日本文化ブームを再度中国で起こすことを期待しています。

中国マーケティングの中ではフォロワ/ユーザー数がすべてであり、ヒトがついていることが一番の価値になります。

そこにもう一つのキーワードは「流量時代」という言葉があります。ネットのアクセス流入を最大化していくことによって、ヒト/コトの認知度を上げ、ビジネス価値を作っていくことです。その中に、Weiboトレンドワードの話題を仕掛けることがその一つの方法であります。

今回の日本人アイドルは何度もWeiboトレンドワードに名前が上がっていて、まさに「流量時代」の中国トレンドに乗っています。

画像5

画像4

画像5

この日中芸能の連動効果による日本文化の再浸透を見越して、その経済効果はぜひ日本企業さんから狙っていただきたいと思います。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?