見出し画像

ペット高齢化問題に備えて

こんにちは。
JPB株式会社の行光(ユキミツ)です。


JPB株式会社とは?

まずは、JPB株式会社を紹介させていただきます。JPB株式会社は、2023年8月に設立し、JPB動物病院グループや老犬ホームスマイルフラワーの運営をはじめとした様々な事業を行っています。スタッフ全員の「想いを、実現する」ことで、私たちはより良い世の中を創造していきます。

ペットも高齢化が進んでいる

日本では人の高齢化が社会問題であり、人口の約30%が65歳以上となっています。すでに多くの企業が高齢化問題について取り組んでいますが、実はペットも高齢化が進んでいます。犬の50%以上、猫も40%以上がいわゆる中高齢である7歳以上というデータがあります。(ペットフード協会データ参照)
このように、ペットも高齢化が進み、様々な対策が求められてきます。これからも人とペットが安心して暮らしていけるためにどんなことが必要になるのか?今回はその点について考えていきたいと思います。

安心して預けられる場所の確保

まずは、やはり何かあった時に安心して預けられる場所です。私たちが運営している老犬ホームスマイルフラワーもそうですが、預けられる様々な理由の中で、やはり飼い主さんが病気になり、飼育できなくなるという理由は少なくありません。こういった時に預けられる先がないとそのまま放棄されてしまったり、動物も面倒を見てもらえずに大変つらい思いをして亡くなってしまうかもしれません。また、高齢犬や病気のある子は、もしかしたら突然亡くなってしまうリスクもあるため、受け入れてくれるペットホテルも限られてきてしまいます。そんな中で、動物病院グループの老犬ホームというのは飼い主さんにとっても最も安心して預けられる場所であり、社会的にも今後求められるものと私たちは考えています。そのため、今後、全国へJPB動物病院グループを展開するともに老犬ホームの認知も上げていけるよう活動していきます。そして、獣医師や動物看護師、トリマーなど獣医療従事者がキャリアの1つとして、動物の「介護福祉医療」の分野で活躍できるように進めていきます。

予防医療

続いて、予防医療です。人でも健康寿命を延ばすために、日々多くのデータを蓄積して、そのデータを活用することで様々なアイデアや対策が生まれています。ペットも同じようにデータを集め、それを健康寿命の延伸に活用することが求められていると感じています。そうすることで、病気になる前のちょっとした異変にも気づくことができるようになります。ただ、まだまだペット業界では人と同じように健康管理をする仕組みがまだ多くありません。AIなどが普及し、様々なデータを活用しやすくなっている中、今後、私たちはできるだけペットの病気に気づくことのできるような新しい仕組みを作り、人とペットが一緒に健康対策を行い、できるだけ長く元気に一緒に暮らせる社会を作っていきたいと考えています。

西洋医学以外の医療

ペットも西洋医学が非常に発達してきていると感じています。一方で、高齢になったり、病気が進行してしまうと、手術をしてもしなくても変わらない状況に陥ることがあります。また、ペットが高齢になると飼い主さんが治療を希望されない場合も少なくありません。そういった時に、西洋医学以外の医療の提案もできるようになることで、ペットも痛みを和らぐことができ、飼い主さんも安心して過ごせるような、そんな流れも作っていかなければならないと考えています。すでに、人では葛根湯など漢方が市販で販売されていたりと、東洋医学も普及していますが、ペット業界ではまだまだ普及しているとはいえません。また、畜産分野においても同じであり、もしかしたら東洋医療の可能性が隠れているかもしれません。この点においても私たちは注力していかなければならないと感じています。

獣医師としての責任

さて、今回は人だけでなく、ペットも高齢化をしているというお話でした。私も含めて、獣医師は国家資格者であり、やはり人とペットが暮らしやすい社会を作っていく義務があると考えています。動物病院グループを運営している以上、人とペットの高齢化にまつわる様々な課題を解決するとともに、ペットも人も健康に長生きできる、より良い社会づくりを目指して引き続き邁進して参ります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?