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情報の質

学生が研究室に来なくなっている。昔は研究室に来ないとできなかったことが、今ではインターネット、携帯、パソコンが普及し、どこでも研究的なことができるから、らしい。実験器具必要ない研究室はどこも同じような状況のようです。

さて、研究室にくるメリットはなにか、その場で話しがあった。

学生たちが触れる情報は、基本的に「自分で選んだ情報」しか入って来ない。また、一般大衆のニュースの質も落ちているので、興味のない情報に触れる機会離れが進んでいる。

そんな時に、研究室という一つのコミュニティは、多面的な人が集まることで、自分に興味がないことを信頼できる仲間が情報源となり、興味(情熱)を持って話してくれることで、聞き手も興味を持って新しい情報を聞くことができる場ではないか、と話があった。

大学4年生になるとマニアアックな差が出てくるので、今年度はみんなで研究室に来て、いろんな話をしようということで、自己紹介式というゼミは閉会した。ちなみに、今年の四年生は、プロ野球(楽天・横浜)・サッカー(浦和・大宮アルディージャ)・映画・音楽・麻雀・競馬・レスリング・スイーツ、が好きなことみたい。
ざっくりまとめると、

・興味のあることは自分で深められる
・興味の幅を広げるのはあるコミュニティの仲間から
・新しい興味の「切口」の勘所を掴むには、それに精通している人から

当たり前のことだけど、いつまでも忘れないようにしたい。
Fin

P.S.自分用備忘録;風景論の考え方と照合すると、

コミュニティは、知恵や知識を共有する一つの閉じた共同体と言われているが、それは多層的・多面的であり、一人一人が違うコミュニティを持つことにより、多様な社会との接点が増え、新しい味方と価値判断基準が形成される。そこで形成される風景は、その場所でしか成し得ない。

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