谷崎潤一郎の長編「蓼食う虫」 朗読 斉藤範子

面白かった。
これは昭和初期の現代小説で、夫婦は、そこそこの資産家で家政婦も使うような洋館に住んでいる。夫は教養もあり、カタカナ語もよく出てきた。なにしろペットの犬も横文字の名前だ。

別れ話の小説なのだけれど、自分がこういうテーマの話を飽きずに聞けるようになっていて以外だった。だって「渡る世間は鬼ばかり」のようなホームドラマ系は嫌いで全然観たことがなかった。

夫婦は義理の父との付合いで義父の若い内妻と連れだって、義太夫を観る場面がある。YouTube の義太夫でイメージしてみた。