執行猶予中の男

児童ポルノ関係で有罪となり、現在は執行猶予の身分になってる男。Twitterでは不安や…

執行猶予中の男

児童ポルノ関係で有罪となり、現在は執行猶予の身分になってる男。Twitterでは不安や葛藤を一方的に呟いているが、noteでは質問形式とし警察捜査等の体験を限定公開します。質問はTwitterの質問箱よりお願いします。

最近の記事

無職[vol.10]

警察の家宅捜索から14日後、僕は無職になっていた。会社の歴史上、明らかな事件の加害者として退職までに至った社員は僕くらいなものだろう。少なくとも、僕が入社してから退職するまでの10年弱そんな理由で退職する人は一人もいなかった。 社員として最終日、僕は職場にお菓子持参で最後の挨拶に行った。何故このような行動をとったのか自分でも100%理解していない。「大したことじゃないよ」という強がりなのか、「今までお世話になりました」という純粋な感謝か、「不安で死にそう」という気持ちの裏返

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    • 地獄の始まり②[vol.9]

      午前の営業から戻ると、僕は上司Bに目が行った。上司Bとは公私とも仲が良く、家に招いてもらえる程の仲だった。複雑な気持ちだった。おそらく上司Bも同じ気持ちだろう。僕と上司は確実に目が合った。今でもあの表情が記憶から離れない。

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      • 地獄の始まり①[vol.8]

        自分の部屋に戻った僕は、強烈な脱力感と絶望感に襲われていた。毎日過ごしていた部屋の景色が大きく変わってしまっているのがわかった。早朝に見た悪い夢は、決して夢ではなく現実のものになっていたし、僕の人生はこの日に一度死んでしまった。地獄の始まりだった。

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        • 一時帰宅[vol.7]

          連行された取調室では、当然だが今回の事件について色々と聞かれた。少女Aと知り合った経緯や脅した内容、そして押収されたスマホやパソコン、知り合ったきっかけであるTwitterのパスワードまで、とにかく事件に関することは全て聞かれた。

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        無職[vol.10]

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          少女A[vol.6]

          被害者AのLINEは徐々に遅くなっていった。高校に入学したばかりなので新生活に忙しかったのだろうし、新しい友達ができて楽しいことが増えたのだろう。ただ、いずれにしても僕の存在よりも優先したいことができていたと考えるのは、容易のことだった。 僕はイラついていた。何故なら「僕への配慮が無い」から。理由がしっかりしていれば、別にLINEの返事が遅くなっても問題はない。ただ、僕への配慮(気遣い)をしてくれれば多少不快ながらも問題にはしないつもりでいた。しかし、Aは明らかに僕の存在を

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          少女A[vol.6]

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          警察が来た日②[vol.5]

          「じゃ、行こうか」そう言われ、僕はワンボックスカーに乗せられる。県外の警察だったので県外へ移動するのかと思ったが、連行される場所は意外にも県内の警察署だった。警察の都市伝説的な話だが「県警には縄張りがあり、県外の警察はお伺いを立てなければならない」というのを聞いたことがある。本当のことなんだろうか。

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          警察が来た日②[vol.5]

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          警察が来た日①[vol.4]

          警察が家に来たのは数年前の6月某日。一生忘れることのできない日になったのと同時に、僕の人生が一度死んだ日になった。この日を境に本当に全てが変わってしまった。もちろん僕は加害者なので同情の余地は全くないが、ただ事実として全てが変わってしまった。 早朝、家に警察が来た。

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          警察が来た日①[vol.4]

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          自己紹介③[vol.3]

          僕はSNSを駆使し女性を探すのが得意らしいです。人数だけで言えば、なんだかんだで100人前後の女性と、やりとりはしていました。年齢は様々です。未成年もいれば、20代もたくさんいました。 理由は、相手の懐に入りやすいらしく、SNS上では良い性格らしいです。実生活では全くもてるわけでなく、ナンパすらできない小心者なのですが、顔が見えにくいネットの世界だと積極的に攻めることができるらしいです。 こんなことをし始めたきっかけになったのは大学生の頃です。mixiがまだ残っていた時代

          自己紹介③[vol.3]

          自己紹介②[vol.2]

          裁判の結果、僕が有罪になった罪名は、①児童ポルノ製造の罪、②強要未遂の罪、この2つです。簡単に事件の流れを言ってしまえば…こうなります。 少女と仲良くなる⇨裸の写真を貰う⇨性行為目的で会うことを試みる⇨拒否⇨写真をネタに脅す⇨警察へ通報 起訴状を読むともう少しあるのですが、大まかにはこういう流れになります。脅迫罪と思われがちですが、脅迫罪とは命の危険がないと適応されないらしく、強要罪らしいです。法律って難しいですね。 そして僕には余罪がありました。それは最初の家宅捜索時

          自己紹介②[vol.2]

          自己紹介①[vol.1]

          はじめまして、簡単な自己紹介をします。ただ最初にお伝えしますが、加害者である僕や被害者、この事件に関わった全ての人の特定を避けるため、年月日や地域等の具体的な情報は伏せています。ご了承ください。 僕は30代前半の会社員です。数年前に「児童ポルノ製造の罪」で警察の捜査を受け、裁判の結果、執行猶予付きの有罪判決を受けました。ドラマのような取り調べ、ドラマのような裁判、それ以来僕の生活は大きく変わりました。仕事は退職し無職になり、世間の負い目から知人とは疎遠になり、本当に本当に激

          自己紹介①[vol.1]