少女A[vol.6]

被害者AのLINEは徐々に遅くなっていった。高校に入学したばかりなので新生活に忙しかったのだろうし、新しい友達ができて楽しいことが増えたのだろう。ただ、いずれにしても僕の存在よりも優先したいことができていたと考えるのは、容易のことだった。

僕はイラついていた。何故なら「僕への配慮が無い」から。理由がしっかりしていれば、別にLINEの返事が遅くなっても問題はない。ただ、僕への配慮(気遣い)をしてくれれば多少不快ながらも問題にはしないつもりでいた。しかし、Aは明らかに僕の存在を面倒に思い始めていたし、機会をみてLINEを辞めようという雰囲気を感じ取ることができた。女性特有というと怒られるかもしれないが、少し前までエッチな話で盛り上がっていたが心変わりをしたのだろう。僕とAの関係を進展させるためには、不本意であるが行動を変化させるしかなかった。

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