女医森しほの発達障害・グレーゾーンの生きづらさ解消法

産業医、皮膚科医、公認心理師。産業医は、すべての働く人を守る医師。仕事のこと体調のこと…

女医森しほの発達障害・グレーゾーンの生きづらさ解消法

産業医、皮膚科医、公認心理師。産業医は、すべての働く人を守る医師。仕事のこと体調のこと人間関係のこと、働く人のすべての悩みに寄り添ってきた医師が、エビデンスに基く最強の仕事術・子育て術をお伝えします。

最近の記事

構音障害ってなに?

こんにちは、ゆうメンタルクリニック医師の森しほです。 皆さんは"構音障害"をご存じでしょうか? 言語障害のひとつですが、 発達年齢の同じ子どもは発音できる音が 特定の音に限っていつも誤った発音になってしまう状態を指します。 まだ幼い子どもが言い間違えなどをしますが、 もちろんそれは正常な発達の過程でも見られることです。 そのため”誤った発音”が構音障害というわけではありません。 誤った発音になるのは、 発音をつかさどる器官に問題がある可能性もあるのです。

    • 発達グレーゾーンな子供のペースに合わせるのはいけないことなの?

      こんにちは、ゆうメンタルクリニック医師の森しほです。 発達障害についてのお話です。 発達障害グレーゾーンなお子さんの親御さんから、この子のペースに合わせてあげたいけど、甘やかしでしょうか?という相談をいただいたことがあります。 こちらのケースでは、診断は受けていないもののお子さんのDQが境界域にあるそうです。 皆さんはDQ(発達指数)というものをご存じでしょうか? これは、日常生活や対人関係における子供の発達指標のことです。 あくまでも目安に過ぎず、発達は早いもののお箸が

      • 真面目なのに誤解される…学習障害の方のお悩み

        こんにちは、ゆうメンタルクリニック医師の森しほです。 発達障害についてのお話です。 発達障害のお子さんの中には、ディスレクシアという学習障害に悩まされる子もいます。 これは、文字の読み書きが困難な状態を示しており、 文字の一つ一つはわかっていたとしても 単語や文章を認識しにくいため時間がかかったり間違えてしまうことがあるのです。 本人は真面目に努力しているものの、 周囲からは「わざとでは?」と誤解されてしまうこともあり、とてもつらいです。 詳しくはリタリコ発達

        • 発達性協調運動症とは?

          こんにちは、ゆうメンタルクリニック医師の森しほです。 発達障害についてのお話です。 発達障害のお子さんの中には、 不器用であったり、 運動が苦手という傾向にあります。 発達性協調運動障害(発達性協調運動症)といわれ、 およそ10人に1人程度の子どもに認められ、 発達障害のある子どもには半数近くにも認められるとも言われます。 本人は真剣なのに、 周囲からはふざけていると思われたり時にはからかわれることも… 詳しくはリタリコ発達ナビさんの記事でお話しさせていた

          親御さんがお子さんの発達障害を受け入れるまで

          こんにちは、ゆうメンタルクリニック医師の森しほです。 発達障害のお子さんを育てている親御さんから 「発達障害を受け入れるまでは、 正直子どもを可愛いと思えないときもあった。」 というお話をきくことがあります。 こちらの親御さんが愛情を持っていないというわけではありません。 むしろ、子どもへの責任感が強いためにそのプレッシャーから育児がつらくなってしまうのです。 一人で抱え込んでしまう真面目な方に多いと言えます。 わが子に障害があるといわれ、受け入れられない気持ちが

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          発達障害グレーゾーンとは

          こんにちは、ゆうメンタルクリニック医師の森しほです。 発達障害についてのお話です。 「発達障害のグレーゾーン」という言葉、聞いたことはありますか? グレーゾーンと呼ばれる人は、10人に1人とも、7人に1人ともいわれます。(専門家により意見は異なります。) そもそも病院に来院されないまま悩んでいる人も多く、正確な人数を把握することはかなり難しいです。 実際のところ、 ・発達障害 ・グレーゾーン ・発達に偏りのない人 なんてはっきり明確に分かれているものではあり

          環境の変化と発達傾向のお子さん

          こんにちは、ゆうメンタルクリニック医師の森しほです。 4月ということで環境の変化を迎えた方も多いのではないでしょうか? 老若男女程度の差はあっても、環境の変化には誰しも影響をうけるものです。 その中でも、 発達障害の方は突然の変化に適応するまでには時間がかかります。 お子さんが笑顔で過ごせることが第一優先事項です。 お子さんのペースを尊重しながら ゆっくりと環境になれることができるよう まずは睡眠・食事などの生活を整えていくことを目標にしましょう。 普段の生

          家族の中での発達障害

          昨年縁あって、発達障害に関する書籍の監修をさせていただきました! 【発達障害】は年々認知度が上がっていることを実感しますが、まだまだお悩みの方は多いのではないでしょうか? 特に発達障害のお子さんを育てている保護者の方からご相談をよくいただくため、noteでも発達障害においてあるあるなお悩みを解説していきます! 発達障害を受け入れられない?発達障害のお子さんが支援を受ける前の段階で、ご家族からの理解を得られないという問題はよくあるものです。 ケースとしては… ・ご家族が

          発達障害の二次障害

          昨年縁あって、発達障害に関する書籍の監修をさせていただきました! 【発達障害】は年々認知度が上がっていることを実感しますが、まだまだお悩みの方は多いのではないでしょうか? 特に発達障害のお子さんを育てている保護者の方からご相談をよくいただくため、noteでも発達障害においてあるあるなお悩みを解説していきます! 二次障害とは?たまに、SNSで 「発達障害の人には素晴らしい才能がある」 といった投稿や良くないものだと卑下した投稿も見受けられます。 しかし、発達障害という

          周囲の発達障害への理解がなく登園を渋るお子さん

          昨年縁あって、発達障害に関する書籍の監修をさせていただきました! 【発達障害】は年々認知度が上がっていることを実感しますが、まだまだお悩みの方は多いのではないでしょうか? 特に発達障害のお子さんを育てている保護者の方からご相談をよくいただくため、noteでも発達障害においてあるあるなお悩みを解説していきます! 登園を渋るお子さんこんにちは、ゆうメンタルクリニック医師の森しほです。 発達障害のお子さんの中には、程度の差はあるものの全体的に能力が高い子もいます。 その場

          周囲の発達障害への理解がなく登園を渋るお子さん

          療育について

          昨年縁あって、発達障害に関する書籍の監修をさせていただきました! 【発達障害】は年々認知度が上がっていることを実感しますが、まだまだお悩みの方は多いのではないでしょうか? 特に発達障害のお子さんを育てている保護者の方からご相談をよくいただくため、noteでも発達障害においてあるあるなお悩みを解説していきます! 療育とは? わが子が発達障害かもしれないと悩む親御さんから 保育園や幼稚園など集団生活になじめていないと よくご相談を受けます。 そんな場合におすすめしたいの

          発達障害を家族から理解してもらえない

          昨年縁あって、発達障害に関する書籍の監修をさせていただきました! 【発達障害】は年々認知度が上がっていることを実感しますが、まだまだお悩みの方は多いのではないでしょうか? 特に発達障害のお子さんを育てている保護者の方からご相談をよくいただくため、noteでも発達障害においてあるあるなお悩みを解説していきます! 親族からの理解 こんにちは、ゆうメンタルクリニック医師の森しほです。 発達障害についてのお話です。 発達障害のお子さんを育てる親御さんから、家族や親族の理解が

          発達障害の子どもを育てるとき誰に相談する?

          昨年縁あって、発達障害に関する書籍の監修をさせていただきました! 【発達障害】は年々認知度が上がっていることを実感しますが、まだまだお悩みの方は多いのではないでしょうか? 特に発達障害のお子さんを育てている保護者の方からご相談をよくいただくため、noteでも発達障害においてあるあるなお悩みを解説していきます! 誰に相談すればいい?こんにちは、ゆうメンタルクリニック医師の森しほです。 発達障害についてのお話です。 お子さんが発達障害と診断された場合、何とか理解しようとネッ

          発達障害の子どもを育てるとき誰に相談する?

          新たな視点!発達傾向のあるお子さん育てていくには…

          昨年縁あって、発達障害に関する書籍の監修をさせていただきました! 【発達障害】は年々認知度が上がっていることを実感しますが、まだまだお悩みの方は多いのではないでしょうか? 特に発達障害のお子さんを育てている保護者の方からご相談をよくいただくため、noteでも発達障害においてあるあるなお悩みを解説していきます! 常同行動発達障害のお子さんには、 うなったり、爪を噛んだり、体を揺らすといった『常同行動』が見受けられます。 これはストレスを緩和するためにしていることが多く、自

          新たな視点!発達傾向のあるお子さん育てていくには…

          ニキビ

          ◎ニキビとは ニキビは医学的には尋常性痤瘡といいます。 「尋常」って聞きなれない言葉かと思いますが、「よくある」という意味だと思ってください。 尋常な時に「尋常」ってワードなかなか使わないですよね。 さて、多くの患者さんが病院に行かずに 自分でなんとかしようとしてしまう疾患No.1とも言われるニキビですが、 皮膚科医的にはすぐに受診してほしい疾患No.1でもあります。 理由は以下です。 ニキビの一生は大きく分けて3段階あります。 1.ニキビのできはじめ コ

          コロナ禍で肌荒れ急増!マスクで隠せてよかった〜 と言っていられない理由は…

          マスクの肌荒れの原因マスクの素材別 どのような素材でもお肌に合わないでかぶれてしまうことはあり得ますが、 大まかに分類して ・不織布(ふしょくふ) :感染対策としてはガーゼマスクよりも優れていますし、通常使い捨てで衛生的なので医療現場でもよく使われます。 摩擦はやや強めで、吐いた息の水蒸気が水になって溜まり、蒸れることもあります。 ・コットン(綿)のガーゼ 肌触りが優しく、保湿性に優れています。 ただ、汗をかいたりすると蒸れることは避けられませんし、洗って使うことが

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