ひなたぼっこ感覚 愛情はさわれる(13)

最近、早朝の散歩から帰った後、私と盲導犬シールは「ひなたぼっこ状態」のひと時を過ごしています。。
私が床にあぐらをかいてすわると、シールは私の前にやってきて床に横になります。
私はシールの身体に軽く手をふれて、シールに愛情の気持ちを向けます。

私がシールに愛情を向けると、私の身体から愛情のエネルギーがシールの身体に流れてゆきます。
(これは特別なことではなく誰にでもできることですが、愛情のエネルギーの質感を感じる人が少ないために気づくことがあまりないようです)
やがてお互いが愛情のエネルギーを感じ合う状態になり、そのとき、私は(たぶんシールも)温かなエネルギーに包まれたような感覚を感じます。
それは温かで心地よく、なんだか春の陽だまりでひなたぼっこをしているみたいな感覚です。私はこれを「ひなたぼっこ状態」と呼んでいます。

「ひなたぼっこ状態」になる時、私とシールはお互いがエネルギーで「つながっている」と感じます。そして私の胸のところがじんわりと温かくなり、やがて私とシールのまわりが温かなエネルギーに包まれます。
そのとき私はいつも温かいものに包まれる心地よさと何かに守られているような安心感を感じます。
その感覚は温泉につかった時のような「フゥ~」と深いため息が出る時の感じに似ています。
私のかたわらで床に寝そべっているシールも、温かいエネルギーに包まれてやがて気持ちよさそうに大きなため息をつき、身体の力を抜いてペッタリと床の上にのびて動かなくなります。

大体30分~60分くらいの「ひなたぼっこ状態」を過ごすと、そのあとしばらく私の身体は湯上りのように身体が温まり、心もリフレッシュされたように清々しい気持ちになります。

動物は今でも普通に愛情のエネルギーを感じることができますが、多くの人はこの感覚をあまり感じることがないようです。
現代人の多くは仕事でも生活でも、人工的に作られたネットの世界からの情報をスマホなどを使って取り入れることに忙しいため、動物としての人間が本来持っているこの感覚について無関心だからなのでしょう。

この「ひなたぼっこ状態」で感じる感覚は、私たち現代人が
森の中や海に入った時に感じる「何かに守られているような感じ」やリフレッシュされる感じに似ている、と私は思います。

たぶん犬や猫などの動物たちは「自然」の一部なので、彼らとエネルギーでつながることは、ふだん自然から切り離されている私たちが束の間自然とのつながりを取り戻すことになるからなのだと思います。

一方、動物たちにとって一緒に暮す人間から送られる「愛情のエネルギー」は、「目には見えないごちそう」のようなものです。
人間が忘れかけているこの「見えないごちそう」は、動物にとって、時にはおいしいごはんやおもちゃよりずっと必要とされる場合があります。

私は一緒に暮す人と動物が、日常生活の中で、ブラッシングなどのケアをするみたいに「ひなたぼっこ状態」を楽しむようになったら良いな、と思っています。

それは、人と動物という異なる種の間で、愛情のエネルギーを通してお互いにとって大切なものを与えあい、お互いの距離を縮め、身体と心の結びつきを深める大切な時間になると思うからです。

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