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私たちは繋がっているのかもしれないという感覚


祖母が天国に旅立ってから、不思議に思うことがありました。それは、肉体の死を遂げても何かが見えないところで繋がっているという感覚です。


今日は、少しスピリチュアル感が強いかもしれませんがユングの集合無意識と合わせてまとめてみようと思います。



ユングが提唱した”集合無意識”


ユングが提唱した集合無意識を説明する前に簡単ではありますが、心理学の時代の流れについてまとめてみます。


◼︎第1勢力
(代表的な心理学者:フロイト、ユング、ライヒ)


代表的な心理学者の1人フロイトは、意識と無意識について考え「人間の問題行動は、無意識にある過去のショック体験(トラウマ)が大きく影響している」と提唱しました。


また普段私たちが意識していることは全体の5%にしか過ぎず、私たちはほとんど無意識に基づいて行動しているという考え方です。


◼︎第2勢力
(代表的な心理学者:ワトソン、スキナー)
刺激で行動が(反応)が変わるという考え方。条件反射のパブロフが代表的です。

パブロフの条件反射は、19世紀末にイワン・パブロフが試みた実験で、イヌに条件刺激(音)を与えてから、無条件刺激(エサ)を与えることを繰り返すと、音を聞いただけでよだれを垂らすようになるというもの。


◼︎第3勢力
(代表的な心理学者:ロジャーズ、エリス、パールス)
「人間性心理学」と呼ばれ、人間は自分で自分の人生をデザインできる存在、前向きを目指そうとする心理学。第1勢力のように病的な側面だけの存在ではなく、第2勢力のように機械のように動くものではないことを提唱しました。


◼︎第4勢力
(代表的な心理学者:マズロー、グロフ、ウィルバー)
第3勢力の人間のプラスの側面への関心と、個人の心理学から宇宙や地球圏の中で人間はどんな存在なのかと意識を超えた根源的な領域に関することに考え方シフトしたのが「トランスパーソナル心理学」です。


実は、元々第1勢力で代表的な心理学者の1人であるユングは無意識には個人的な経験とは関係のない、民族や人類誰もが共有している無意識層があると考えていました。(※しかし時代に沿った考え方ではなかく、受け入れられなかったようです)この無意識を「集合無意識」と呼びます。

夫婦という不思議な繋がり


冒頭でも話した通り、私たちは見えないところで繋がっているのかな?と思う出来事がありました。特に、祖父と祖母の関係の中で感じています。


私の祖父は、THE 九州男児という言葉が当てはまるような人。数年前から目がほとんど見えなくなり認知症のためか数分前のことでも忘れてしまいます。


そんな祖父と長年寄り添った祖母は、3歩下がってついていくような女性でした。


「昔の人」と、ひと括りにするのも失礼かもしれませんが祖父母を見ていて、特に愛情表現をするわけでもないので本当にお互いのこと大切なの?と思うこともありました。


しかしお通夜当日、祖父は位牌いはいの前で「逝く時は一緒にって約束しちょったやろが〜」「何で俺を置いていくとか〜」と泣きじゃくっていました。その時初めて本当に祖母のことを最愛のパートナーとして大切にしてたんだなと感じました。


そんな祖父に対して、私たち家族は認知症があるから「たぶん、ばあちゃんが亡くなったこともすぐ忘れるだろう」という浅はかな考えでいました。


しかしお葬式から数日後、ふとした時に「ばあちゃんは、もうあの世に行ったちゃね?」「ばあちゃんが、あの世に来いって呼んじょるとよ」などといった発言をします。


たった今食べたご飯のことを忘れるほどの認知症を患っているのに、こういう質問をされるたびに、何か深いところで2人だけの繋がりがあるんだろうなと思わざる得ないのです。

さいごに


ユングが提唱した、”集合無意識”の考え方。これは深く掘っていくと、他人と、人類と、動物と、植物・鉱物と、宇宙と繋がっているということ。=赤の他人と思っていた隣の人とも深いところでは繋がってるということになります。


そうすると自然と自分以外の人(動物、植物含め)も大切にしたいなという気持ちが湧き上がってくる感覚になりました。


スピ系用語で言うと、ワンネス。
東洋医学の用語で言うと、天人合一。


いろんな表現の仕方はありますが私たちは動物、植物含めて繋がっているようです。信じ難いけどやっぱりこれが自然の真理なのかもしれません。


では、今日も読んでくださりありがとうございました。おやすみ⭐︎


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