戦国太郎

日本中世史を研究中。戦国大名後北条氏推し。 雑学や自慢したくなるような知識を紹介してい…

戦国太郎

日本中世史を研究中。戦国大名後北条氏推し。 雑学や自慢したくなるような知識を紹介していく。 #日本史 #中世 #社会科

最近の記事

生類憐みの令は愚策だったのか?

5代将軍綱吉。後世での彼の評価は決して高くない。それは、犬将軍と揶揄されるほど。 その原因にあるのが、生類憐みの令であろう。 長らく、江戸幕府の愚策の1つとして語り継がれてきた生類憐みの令は本当に愚策だったのだろうか。 私が出した結論はこれだ。 「人間の死を名誉なものとする戦国時代の風潮を根底から覆す為に出された法令故に、愚策ではない」 この政策の意図は動物愛護ではなく人間愛護にあると思う。 綱吉の時代は文治政治の名の下、徳をもって天下が治っていた平和な時代。 一

    • 小田原北条氏って?

      関東の覇者、小田原北条氏。関東250万石を統治した、言わずも知れた大大名である。 その反面、著名な戦国大名のなかでは地味な存在である。 その理由はただ一つ。北条5代は、「戦を好まなかったから」である。 戦国武将というと、戦場で槍を振り回す様な、体育会系の人物を想像するだろう。 それ故に、武田信玄や上杉謙信への人気が集まるのである。 しかし北条氏は、「軍事力」の行使を最小限にとどめ、「政治力」で勝負をしたのだ。 特に、他大名のお家騒動や内戦を頻繁に起こした技術は戦国一ともいえる

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