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児童相談所

目のあざも完全に消えた頃、家のインターホンが鳴った。



母は家に居るとき、寝っ転がりながらゲームをしているため基本動かない。

そのため、全て私たちが対応していた。



家のインターホンが鳴る=来客だ。

人が来ると酷い目に合わされないので、インターホンが鳴るとすごく嬉しかった。


元気良く玄関を開けると、スーツ姿の男性2人が立っていた。

「お母さん居るかな?」


普段なら呼びに行かないと居ない母が、後ろに立っていた。


「あぁ、お母さん!
今日はお時間ありがとうございます!
お子さん見ましたけどアザ無いですね!
本当学校って大袈裟なんですよ〜!
今も元気だし、問題無いですね!
はい、ありがとうございました!」

母は
「えぇ、そうなんですよ〜」
とか相槌を打っていたが、児童相談所の職員はものの3分程で帰っていった。






私は唖然とした。

助けてくれると思ってた。

何が児童相談所だ。

結局何もせず、私に何かを聞く事もせず、一方的に捲し立てて帰って行った。

何も解決していない。



男と母はそれまで大人しくしていたが、大したことないと分かったのか、この日以降、更に虐待は酷くなっていった。



もう、誰も信用できなくなった。



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