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じいじ 保育士を目指す! 不思議な関係
保育園にて
ボランティア保育士をしていて、園児の事が少しずつわかってくると、さらにその子達がどんな遊びを好んでして、どんな人間関係(園児にも立派な人間関係が存在する)があるのかが見えてくる。
ボランティアだから個人情報である園児のプロフィールは全く知らないし、その子達がどういう指導計画によって保育されているのかも全くもってわからないのであるが、数をこなしていく内に一人ひとりを観察する余裕が出てくる。
この子は、いつも甘えてきて、保育士を独占したがる子だとか、ひとり遊びを好む子とか、自分が遊んでいたと違う子が使っていたおもちゃを取ってしまう子。悔しくて感情を抑えられずに泣き叫ぶ子。十人十色という訳だ。
そんな中で、ある二人組を私は発見した。多分、1歳児クラスの2人だと思うが、両方とも発話がほとんどできない。両者とも、あぁ!とか言うが一語ではない。
いつもほぼ一緒なのだ。2人で共同で遊ぶ年齢ではない。並行遊びという時期であるが、並行遊びとも違う。遠目には、協調遊びをしている風にも見えるが、決して協調して遊んでいる訳でもない。
が、本当に仲がいいんだろうと思うと、おもちゃの取り合いをして喧嘩を始める。当然、止めに行く訳だが、大体はすぐにお互いにすぐに収束する。1人の園児はおもちゃを大事そうに手にして遊ぶ、そのおもちゃをもう一人の園児が奪う。そう言う感じだ。
が、必ずこの取り合いが起こって、感情むき出しの「あぁ!!」という睨み合いが起こる(噛みつきはない)が直ぐに終わる。
で、いつもの様に二人で遊んでいる。大抵はいつも一緒だ。
喧嘩するほど仲がいいという言葉は、彼らの為にあるようだ。
この二人は、言語の発達と共に協調して遊びができる様になって、竹馬の友となるのだろうか?
そんな事を考えながら園児達を見守る。
さて、今日はこの辺で。
並行遊び
平行遊びは、だいたい2~3歳くらいで見られる遊び方。具体的な行動としては、このようなものがあります。
・同じ場所にいて同じおもちゃを持っているのに、違うことをしている
・関わっているように見えて、それぞれ勝手なことをしている
・友達の真似をしたり、後をついていったりしている
竹馬の友
幼年時代に、ともにたけうまに乗って遊んだ友人。おさない時からの親しい友だち。おさなともだち。
※雑俳・軽口頓作(1709)「いつ迄も竹馬の友はもう覚」
[補注]殷浩(いんこう)と並び称されていたが、内心は共に競い合う仲であった中国、東晋の桓温(かんおん)は、殷浩がおさない時には自分の棄てた竹馬を使っていたと、自分の優位を人に語ったという「晉書」殷浩伝の故事に基づく。
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