rotring 600 万年筆
お久しぶりです。学年末テストが終了したのでnoteの投稿を再開します。今回はrotring 600の万年筆についてです。
・rotring 600とは?
rotringに数字シリーズと呼ばれるシリーズが存在する事は文房具好きならおそらく知っているはずです。
その中でも600シリーズは学生や社会人にとってとても人気の高いモデルです。
現行の600シリーズは
・シャーペン 0.5/0.7
・ボールペン
・多機能ペン(3in1)
の3つのモデルしか生産されていません。
しかし、1988年から製造が開始された600シリーズには、
・シャーペン 0.3/0.5/0.7/0.9/(1.0表記)
・ボールペン
・トリオペン
・万年筆
・ローラーボールペン
の5種類が生産されていました。
さらに上位モデルとして600G(600Gold)シリーズというものも販売されていました。
その中の万年筆を今回は紹介します。
・基本スペック
全長 約140mm
最大幅 約12mm
重量 約40g
重心位置 約58.4%
製造時期 1989年(?)〜1997年(?)
販売価格 10000円(税抜き)
・デザイン
デザインを見ていきましょう。
まずはキャップから。
キャップ上部にはrotringの象徴である赤い輪っかを模したゴム製リングが巻かれており、その下部にはローレット加工が施された箇所があります。
この部分にはニブの字幅を表示できる字幅表示窓が搭載されています。
そんな機能いるのか?と疑問に思われる人も多いはずです。はっきり言いいます。
要らないです。使う機会がありません。
まあ、この万年筆特有の特徴ではあるのでこれも1つのアイデンティティとして見ると良いかも…?
キャップ側面にはrotring 600の赤印字
クリップは現行600シリーズの物よりかなり大型です。
キャップだけでも15g近くあります。
続いては軸の紹介です。
このペンは全身パウダー塗装では無く、マット塗装が施されています。
かなり傷つき易く、剥げ易い塗装なので、実用していく内にツヤツヤになってしまいます。
軸の重さは25g程あります。
ペン後部。
ローレット加工が施されています。
かなり薄いローレットであり、模様と考えるのが妥当かなと感じます。
自分の個体にはニブの字幅であるEFを表すシールも付いています。
ニブ、及びグリップ
ニブは複雑な造形がされておらず、凄くシンプルなデザインです。
これがかっこいい!
グリップもローレットが施されていますが、薄すぎてあまりグリップ力を感じません…
これも一種の模様と捉えるのが正解かもです。
・ニュートンシリーズとの比較
よく旧型600シリーズとニュートンシリーズを同じものと捉えている人が多いですが、この2つのモデルは別物です。
600シリーズの次世代型として製造されたのがニュートンシリーズです。
600の方はローレット加工が施されている箇所が多く、赤印字もあります。
また、字幅表示窓や、ローラーボールペンだとカラーインジケータースリーブなどの特殊機構が搭載されています。
それに対してニュートンはローレットが無く、特殊な機構が一切搭載されていません。
また若干ペン本体の長さも600より短いです。
・使用感
使用感を綴って行こうと思いましたが、自分はコレクション用途でこのペンを購入したため、状態も相まって一度もインクを通しておりません。
なのでこのペンを実用している知り合いの方の話を綴って行こうと思います。
まず、ニブですが全くと言って良い程しならないそうです。
これは18金ペン先を搭載した600Gの万年筆にも言えることですが、ニブがとてつもなく頑丈に作られているため、しなる以前に変形する事が少いそうです。
そのため書味はかなりカリカリしているそうです。
キャップポストをすると重心がとても高くなるので、実用する際はポストをせずに使う事をおすすめします。
・欠点
このペンの最大の欠点は
軸がとても割れやすいという事
真鍮軸が割れることなんてあるのか?と思う方も多いと思いますが、普通に割れます。
割れやすい箇所としては、ペン後部、キャップの接合部、この2箇所が特に割れ易いです。
おそらく、ペン後部はキャップポスト時に衝撃が加わり割れてしまうのだと思います。
キャップも開け閉めの際に割れてしまうことが多いようです。
総合的に見れば、かなり人を選ぶ万年筆ですね。
・終わりに
今回の記事はいかがでしたか?
最近集中力が続かないので綴るのにかなりの時間が掛かってしまいました…笑
600の万年筆は、軸割れさえ気をつけていれば全然実用はしていけますので気になる方はフリマサイトなどで購入してみるのも良いかもしれません!
次回は久しぶりの筆箱紹介記事を書こうと思っています。
次回の投稿もよろしくお願いします!
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