「ハロウィンよ、君は何処から来たのかい?」

今日は10/31。猫も杓子も老い若きも収穫祭。まーそれが今やコスプレイベントに変容していたって良いじゃない。お祭りなのだから。


朝のワイドショーで渋谷が閉鎖されるトピックの一幕でインタビューを受けたガチのアニメコスプレの訪日の旅行客が、「禁止されているなんて知らなかったよ!!」って答えていたのが面白くて、彼らのお国では渋谷のハロウィンがどんな風に伝えられて捉えられているんだろーかって想像をしてしまった。〝この時期に東京へ行くならおすすめのイベントだよ!〟みたいなことになっていそう。そして彼らは友人や家族にこの体験の土産をどんなふうに話して聞かせるのかしら、、って考えると、渋谷のハロウィンについては大人がもっと上手くコントロールして上手いことやってもらいたかったなっていう気分にもなる。(超無責任な個人的感慨)


ハロウィンとはちょっとしか繋がっていないんだけど私の生家があった田舎の団地にはどんど焼きというお祭りがあって、まー簡単に言うとお焚き上げのための行事なんだけど、東京の其処此処の神社にも同じ名前の恒例祭が残っているってのが意外だったのと、私が中学2年生まで住んでいたその団地のどんど焼きは本当に特殊だった。まず、開催場所が神社ではなくて公園のグラウンドで、『お子さまはぜひ仮装で参加してください』っていう超謎のローカルルールがあって、あれは今になって思うと当時の町会の権限を持った大人の誰かの趣味だったんだろーな、恐らく。なんなら、誰にも知られていないジャパニーズハロウィンの走りなのでは??当時ジブリ大好きっ子だった私は、本当はナウシカの仮装をしたかったんだけど衣装も小物も用意ができないから、とほほと諦めて、陽光にも黒にしか見えない濃紺のワンピース(シルエットと丈感が似ていた)を着て手作りの赤い大きなリボンを頭に乗せて、黒猫のぬいぐるみ(ジジよりも少しぽっちゃり)を肩に縫い付けて箒を片手に参加したら、ほぼ同じ仕立てのキキの格好をした子がそれはそれはもう大勢いて、親御さんたちが自分の子どもをうっかり見失うカオスが巻き起こったことを憶えています。


日本のハロウィン、もうかなり定着しているけど、あれマジで何処の何が発端なのか誰か知らない?千葉のディズニーとかなんかなとは思うが、日本人の気質に合っていたのだとしても、こんなに浸透するなんて輸入した最初の人も想定していなさそう。どなたかは存じませんけれど、あんたすごいよ。まったく独自の進化だよね。起源についてはお盆と収穫祭ががっちゃんこしていて、尚且つ違う宗教の文化にも伝播してまかり通った稀有なフェスティバルという雑な理解なんだけど、そんなの関係ないもんね。日本人はDNAに数多のオリジナルのお祭りが刻まれているが故の、異邦の祭事の意味をもガラリと変えてしまえる、言わば我々はお祭りヤクザみたいなことなんじゃないだろうか。



ちなみに、ハロウィンは古代ケルトから来ています。
※Wikipedia調べ

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