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vol.03_さん てん いちいち

さん てん いちいち
3 てん 11
3  .  11

13年前、私は南の島の小学1年生。

13年前、北の場所で起こった出来事はニュースで
見たくらいだった。

そして13年後の今、私はその北の場所で
海へ向かい、黙祷を捧げた。

富岡の海。


まだ過去の出来事の全てを知れた訳ではない。
これから先も、完全に分かることはできない。

だけど、
震災前の海はどんな表情をしてたのか
どんな風や香りを運んできていたのか
気になって知りたいと思った。

南の島と一緒だったのかな?
それとももっと澄んでいたのかな?
色んな情景が脳内を巡った。

それと同時に、そこにあった人の「生」も
なかったことにしてはいけないと思った。

生活の営み、変わらないと思われていたそこにあった日常、個人個人の記憶。

富あかり2024
一つ一つの明かりが宿っている情景に、一人一人の「生」を感じた。


現在自分の中で、「さん てん いちいち」から「3.11」へと徐々に変化していっている。

多分この変化は、この町に来て、住んで、人と
関わらなかったらきっと感じられなかったと思う。

貴重な体験を、もっと深められれば。

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