詩/ごめんなさい
君が明日
帰ってしまうと言うもので
僕は少しイライラしてた
せっかくの月夜なのに
ギターも弾かず
散歩にも行かなかったのは
君に対する
つまらない八つ当たりだ
君はキッチンで
ほうれん草とマッシュルームのパイを焼く
猫みたいに
小刻みな仕草で
僕が冷たくするから
君は
オーブンの前から
一歩も動けない
でもやがて
君から何か話しかけてくる
別れの前の日は
いつも
君の方がやさしい
僕はいじけて
てんで子供なんだ
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