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高齢者目線で格差社会をみる

私は、老人ホームで働く介護士の「かいごの木」です。 毎日、入居者の方々と接する中で、様々な人生に触れ、様々な思いを感じています。

近年、格差社会という言葉が叫ばれていますが、その影響は老人ホームにも顕著に表れています。

裕福な家庭出身の入居者の方々は、個室に入居し、介護付き有料老人ホームに移るなど、選択肢が豊富です。一方、経済的に困窮している入居者の方々は、多床室で生活せざるを得ない状況です。

また、認知症の介護も大きな格差を生み出しています。 認知症の症状が重くなると、介護度が上がり、費用も高くなります。経済的に余裕がない家庭では、十分な介護を受けられず、施設に入居できずに自宅で介護するケースも増えています。

こうした格差は、入居者の方々の生活の質に大きな影響を与えます。 裕福な方は、質の高い介護を受け、充実した生活を送ることができますが、経済的に困窮している方は、十分な介護を受けられず、生活の質が低下してしまうのです。

私は、こうした格差を目の当たりにして、このまま格差社会が進んでいけば、将来の老人ホームはどうなってしまうのか、強い不安を感じています。

老人ホームは、誰もが安心して暮らせる場所であるべきです。 経済的な格差によって、生活の質が左右されるような社会であってはなりません。

では、格差社会を是正するために、私たちは何ができるのでしょうか?
まず、政治に働きかけ、介護保険制度の見直しが必要です。

介護保険制度は、すべての人が平等に介護を受けられるようにするために設けられた制度ですが、現状では格差を拡大する要因となっています。

次に、地域社会全体で支える介護体制の構築が必要です。 介護は、家族や介護施設だけで行うものではありません。地域社会全体で支える体制を構築することで、格差を縮小することができます。

そして、一人一人が格差問題に関心を持ち、声を上げることが大切です。 格差問題は、他人事ではありません。私たち一人一人が問題意識を持ち、声を上げることによって、社会を変えることができるのです。

私は、老人ホームで働く介護士として、格差社会の是正に向けて、できる限りのことをしていきたいと思っています。

そして、皆さんにも、ぜひ格差問題に関心を持ち、声を上げていただきたいと思います。

未来の老人ホームのためにも、そして、すべての人が安心して暮らせる社会のためにも、私たち一人一人が行動を起こすことが重要です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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