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ヒロユキというカウンセラー(第12話中編)~勉強する意味がわからなかった学生時代~

勉強する意味がわからなかった学生時代

僕には将来の夢や目標がなにもありませんでした。だからこそ同級生で夢をもっている人がいると、とても眩しく感じました。「プロのアーティストになるために音大を目指す人」「バスガイド」や「看護師」「パン屋さん」などとにかく何か夢や目標がある人がうらやましくて仕方ありませんでした。

僕の中学・高校時代ずっと心の中にあった大きな疑問が「なぜやりたくもない勉強をしなければならないのか?」という疑問です。何か夢や目標があって、それを叶えるために必要な人が勉強に取り組むのは理解できます。

ところが僕のように夢や目標がない人が勉強する意味はあるのか?とずっと疑問でした。そしてこの疑問が自分の中で解決されることは僕の学生時代にはありませんでした。。

もちろん実現可能でなくてもいいという条件なら「ゲームをつくる会社に入りたい」「お笑い芸人になりたい」「バンドのボーカルになりたい」など人に話せば「おまえには無理だろ」と笑われるような夢であれば、もつことはできましたが、自分でも不可能だと思う夢なので、実現させるために頑張ろうという意欲は起きませんでした。

思い返してみると、僕は小学生の頃は授業が好きでした。どの授業も「学ぶって楽しい!」と思えていました。授業がおもしろくなくなったのは中学に入ってからです。だんだんと授業内容も難しくなり「へぇー!そうなんだ!今日の授業おもしろかった!」という体験がなくなっていきました。

友達と遊んだりゲームするのは楽しいけど、授業はつまらない、テストは嫌。体育は時間が早くすぎるから好きというようになっていったのです。

家庭教師

僕は典型的なゲームばかりして勉強しない子供だったので、親からすればなんとか勉強するようになって欲しいという気持ちだったのでしょう。嫌がる私の声を無視して家庭教師を初めてつけたのが中学2年生くらいの頃でした。

最初はどんな人がくるかわからないし、とても憂鬱だったのですが、いざ会ってみると、家庭教師の時間がとても楽しくなりました。楽しくなったといっても勉強が楽しくなったわけではありません。家庭教師のお兄さんと話す雑談が楽しくて仕方がなくなりました。

大学生のお兄さんは当時中学生だった僕からすると少し年上の素敵なお兄さんという感じでした。彼女と喧嘩した話。テニスサークルの話。ライブに行った話などどれもとても新鮮だったのです。雑談に夢中で勉強はあまりはかどりませんでした笑

家庭教師のお兄さんがXJAPANを好きだったことがきっかけで僕もXJAPANにハマりました。そんな僕が中学3年生はいよいよ大事な高校受験の年だということで夏期講習に行くことになったのです。

(続く)
最後までお読み頂きありがとうございました!


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