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自分のペースで「推す」こと

お久しぶりです、オタクです。
昨今の「推し活」ブームで私が個人的に気になっていることがあって、その思考整理を兼ねてこうして文章を書いています。

「推し活」って言葉、すっかり市民権を得ましたよね???
推し活って言葉を実際に使ってるオタクぶっちゃけあんま見たことないけど、なんとなくみんなその意味を理解していますよね。
そしてその分、「推し活」という言葉の認識範囲の広さを感じます。

趣味にいそしむこと全部を推し活っていうのかな?キャラクターや人を介する趣味にいそしむことを推し活っていうんかな?あんまよく分かんないけど私はそういうふうに解釈しています。

本題はここからです。
昨今のオタク、というか私はジャニオタなのでアイドルなどのポップカルチャーで最近見られる「推し活の義務化」みたいなものにすごく疑問を持っていまして。
具体例を挙げると、例えばハッシュタグで番組や楽曲をトレンド入りさせようとする動き、投票企画でランクインさせようと呼びかける運動、CDセールスのために複数枚購入を煽る投稿、動画再生回数を稼ぐためのループ再生、みたいなものです。

こういうのって人気になるから数字がついてくるものだというふうに思っていたんですけど、近頃は数字をだして話題になることで人気になる、というふうに順序が逆転しているんですよね。
SNSの普及でファンがタレントを有名にすることが出来る時代になり、そういった動きが生まれること自体はそこまで悪いものだと思っていません。

でもそれって、いつまでやるんだろう??????

私はデビュー組のこともジャニーズJr.のことも応援しているのでより感じるんですけど、例えばJr.大賞で、こんなに雑誌を買わされてアンケート書いてってやっているのに、デビューができるできないってジンクスに過ぎなくて、しかもランクインの為に投票していないと真のファンじゃない…みたいな風潮。これってデビューできたら終わるんですかね?
この前デビュー組のグループのリリース時期が他界隈のイベントチケット付きCDと同じで、セールス記録が危ない!という事態になりファン同士がSNSで呼びかけ合って記録を守ったという話がありました。
こういうときの一体感と数字の強さって流石だよなぁと思う一方、この「追われる感覚」からの解放ってデビューしてからも終わらないかも…という怖さも感じました。
最初は部活みたいで楽しいかもしれないけれど、だんだん強迫観念や義務感が芽生え、Jr.大賞のときのような殺伐とした雰囲気が生まれてしまうのではないか。

そしたら、人生を楽しむために趣味をしているはずなのに、本来の目的を忘れて辛くなったりしない??

私は一度デビュー組の推しグループでも複数枚購入をしたことがあるんですけど、それは当選していた舞台が中止になり、返金された約10,000円を見て「この金は……推しに使った金だったのに!!!!」みたいな悔しさ(?)で、衝動的にその金額分のCD買ってしまった。
それを義務とは思わないし、他の人にも強要はしない。
Jr.の推しグループのYouTubeの再生回数を上げないと!という気持ちからX(Twitter)(やかまし)で「これ見てくださいー!」とか呼びかけたことあったけど、やっぱりノルマに追われてる感じがして自分には不向きでした。

戦国時代なのでそんなこと言ってられない、みたいな気持ちも理解できるんですけど、一旦目的と手段が逆になっていないか、結果を出すことに意識が向いて本来あるべき娯楽の消費をできていないのではないか、一旦みんな冷静になってみてもいいのではないでしょうか。
ただ、昨今の数字まわすよ~!!YouTube見てないとかファンじゃない!みたいな圧力を生み出さず、みんなが自分のペースで応援できればいいなぁ~と思った次第です。

推し活は自分のやりたいようになるもので、やりがい搾取のような今のアイドル産業にはいささか疑問があります、というような話をさせていただきます。これはマジでファンのせいというかメディアがそういうふうに扇動してるよな????と思う。
だってオタクはデビューができるかもと言われたら雑誌買うしYouTubeも見るじゃん。
SNSトレンドに入れないとチャートにのらないって聞いたらトレンド入れたくなるじゃん。
これはそういうシステムがあるからそうなるわけですよね。

特にbillboardなんかはTwitter指標とかつくってたらもう本来のトレンドキャッチとしての役割を果たせなさそうと判断してきっぱりやめましたよね。
上の記事がTLに現れた時、私個人としてはお前らがTwitter指標とかつくるからだろーが!!!と思っていたので、この廃止は避けられないものだったし英断だったと思います。(上からで本当にすみません)

他にもありますよね?本来のトレンド指標としての役割を果たしているとは言えないのに、ファン心理利用してウハウハしている出版業界を含む悪い大人たち…(急な陰謀論)

20歳超えたいい大人がそれで私生活や心身を削られているのは、不憫に思う反面自分でどうにか出来ないもんかねと思うけど、一番悲惨なのはネットリテラシーガバガバの学生ですよ。
アイドルコンテンツを生産する大人たちは、ある種「推しを応援したい!」というファンの気持ちを利用して搾取に加担しているかもしれない恐ろしさ(ビジネスってそういうもんなんだけどね)、そしてその中には善悪の区別もつけられない子供がいるかもしれないということを分かってほしい。あと子供もネットに流されず自分の身の丈に合った応援をすればいいと思う。大人になったら自由はたくさんあるから。
(私は「推しは推せるときに推せ」という言葉が結果論かつ無責任で嫌いなので、ここでは無理してまで推すことないよと反対のこと言っておきます)

「推し活」ブームの気持ち悪いところってそこなんですよね。推しにお金や時間をかける=愛、人生の喜び、みたいなイメージをくっつけて金を使わせようとする広告代理店の思惑が透けて見えるところ(止まらない陰謀論)

時間やお金をかけなくても好きな気持ちがあれば十分にあなたはファンだし、何かしなきゃいけないなんて思う必要もない。
自分が幸せになる為に「推し活」してください。(なんだこのブログ)


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