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犬にもある認知症

あの仔が虹の橋を渡って2年がすぎた。
15歳だった…名前はココア。

13歳を過ぎた頃に白内障になり、心臓の病気もでてきたが、健康優良児ならぬ、健康優良犬だ。
お風呂に入るときは、赤ちゃんのように、タオルで包んで、私と一緒に湯船につかるのだ。

ドライヤーが苦手で、
お風呂あがりは、娘と2人してタオルドライをし、
主人が遠くからドライヤーをする。

徐々に目が見えなくなってきたので、歩く場所の危険箇所にダイソーで売っている赤ちゃんようの保護カバーをつける。

だが、家具の配置換えは、しない!
してはならぬ!!
ココアは、頭の中の記憶を頼りに歩いているからだ。
変えてしまうと、迷うから

朝と夜が逆転し、
寝たかと思えば、起きてはなく。

私の睡眠時間は一日2時間。
ココアは、昼間も、いつ倒れるかわからないからである。

寝室からリビングに抱っこして降りる。
家族が起きてしまうから。

リビングにも、ココアのベッドがある。
ただ、心臓を病んでからは、
失神してしまうので、
ラグもなにもかも、柔らかくし、敷き詰める。
倒れても痛くないようにだ。

食欲も落ちてきたら、
栄養の高いミルクなどを病院から買った。

ある日、ココアを抱っこしている時
『ママ、もう時間がないの』とココアの声。
何も答えられなくて、
ただ私は泣くだけだった。

あの日…
主人が仕事に出かけるのを見送り、子供たちふたりと私になったとき、
ココアが倒れた…
名前を呼ぶとまた起き上がる…。
なんどこの光景をみたか。

そして、
最後にココアが言ったのだ。

『ママ、もう行くね…』と。
私に告げた…。
私はもう呼び戻すことはやめた…。
そしてココアは
虹の🌈橋を渡った。



やっと最近、ココアの写真やビデオを見ることができるようになった。

認知症、介護…
人も動物も《みな同じだ》


🍀追伸
ココアを家族に迎えるためにとったペット介護士。
ココアのお友達や
近所のワンちゃんの体の心配ごとを聞かれても最近は泣かなくなったよ

役に立つことができている今、良かったって思う。

ママはね、強いんだ!
大丈夫!!

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