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宗教や信仰についての雑記 #129

◯アレルギー疾患

私事ですが、私はいくつかのアレルギー疾患を持っていて、定期的に通院して薬を処方してもらっています。
アレルギー反応にはT2ヘルパー細胞が深く関与しているということを聞いたことがあります。

このT2ヘルパー細胞は免疫システムにおける重要な役割を担う白血球の一種で、本来寄生虫などの病原体と戦うために働くものだそうです。
しかし衛生状態が改善され、寄生虫の感染がほとんどなくなってきてもこの細胞がなくなることはなく、攻撃するべき敵を見失ってしまうそうです。
そのため本来無害なものを敵とみなして、過剰な免疫反応をおこして攻撃し、周囲の組織を傷めてしまうのが所謂アレルギー疾患であるとのことです。

何だかどこかの国が引き起こしていることに似ているような気がします。

外敵からの攻撃に対して防御することは当然必要なことで大事なのでしょうが、それと同時に(あるいはそれ以上に)大切なことは、本当の敵を見極めることなのでしょう。

その本当の敵の中には、手段の存続を目的化してしまうことも含まれるのかもしれません。
そしてそのような目的化が生じさせているのは、己の内に潜む欲望なのではないでしょうか。

中国春秋時代の兵法書である「孫子」の言葉に、「敵を知り己を知れば、百戦あやうからず」というものがよく知られていますが、その続きは、「敵を知らずして己を知れば、一たび勝ちて一たび負く。彼を知らず己を知らざれば、戦うごとに必ず敗る。」とのことです。

人生に負けないためには、まずは己を知り、己を律することが肝要なのでょう。
アレルギー疾患がそのことを教えてくれているように思いました。

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