宗教や信仰についての雑記 #90
◯祈りについて①
先日、祈りについて考える機会がありました。
祈りとは何でしょう。
世の中には様々な祈りがありますが、それら祈りの型には、儀礼型・祈願型・対話型・黙想型といったものがあり、アメリカではそれらの内対話型が最も多いそうです。
一方日本ではどうかと考えたところ、これは私個人の印象なのですが、おそらく祈願型か儀礼方が最も多いのではないかと思います。そしてその次に多いのが黙想型、最も少ないのが対話型ではないでしょうか。
というのは、日本では祈りというと、即ち祈願であるとみなされることが多いように感じるからです。
おそらくそれには今の社会が世俗化していることが関係しているのでしょう。
そのような社会では、個々人の世俗的な望みを神仏に願うことが祈りであると広く思われるのもやむを得ないのかもしれません。
ですからときには、「祈りなど何の役にも立たない」といったような意見も、稀にではありますが出てくるようです。
でもそのような意見の元となる祈りへの見方は、祈りの一面しか捉えていないと思います。
今の社会全体が世俗化しているため、祈りの他の面が見過ごされていて、それを知らないか、あるいは理解できないかのどちらかなのかもしれません。
では祈りのその他の面とは何なのか、それについては次回にしたいと思います。
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